第3シードとして「東京オリンピック」(日本・東京/7月24日~8月1日/ハードコート)に臨んでいるステファノス・チチパス…

第3シードとして「東京オリンピック」(日本・東京/7月24日~8月1日/ハードコート)に臨んでいるステファノス・チチパス(ギリシャ)が、家族と母国の両方の歴史にその名を刻んだ。伊ニュースサイト UBI Tennisなど複数のメディアが報じている。【関連記事】「ギリシャ人にとってオリンピックは特別」トップ選手が語る

「東京オリンピック」に出場することによりチチパスは、このスポーツの祭典でプレーするという家族の伝統を引き継ぐことができた。母方の祖父のセルゲイ・サルニコフさんは1950年代にソビエト連邦のサッカー選手として活躍し、1956年のメルボルン大会で金メダルを獲得したチームの一員だった。現役引退後はスパルタク・モスクワFCやアフガニスタン代表チームの監督を歴任したのち、1984年に58歳でこの世を去っている。

祖父についてチチパスは「僕自身は祖父に会う機会がなかったけど、彼がどうやってそのキャリアを築き、メダルを獲ったのかなどは母から聞いている。彼はある意味で、僕にインスピレーションを与えてくれる存在なんだ」と語った。「彼がどんなアスリートだったのか、成し遂げた功績や獲得したトロフィーは全部知っているよ。僕は祖父を誇りに思っている。家族の中で受け継がれてきたこのレガシーはすごくいいことだ。家族の中で次にオリンピックに出場することができて嬉しいよ」

男子シングルスの1回戦で世界ランキング112位のフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)を6-3、3-6、6-3で破ったチチパスは、その勝利によってギリシャの男子シングルスで1924年のパリ大会以来、97年ぶりのオリンピック勝利を記録。ギリシャはテニス競技で2つのメダルを獲得しているものの、いずれも1896年の第1回大会にまで遡る。

「こういう事実を知ることはいいことだと思っているよ。僕は楽観的で貪欲な人間だから、これはすごく名誉なことだね。ギリシャにとっても大きな前進になった。ギリシャのテニス界にとって多大な功績になったと思うし、それに自分が貢献できたことに喜びを感じている」

先日の「ウィンブルドン」1回戦で敗れた相手、世界54位のフランシス・ティアフォー(アメリカ)と対戦する2回戦に先立ってチチパスは「僕は負けから学んだ。今回はもっと動きを良くして臨まないといけない。彼は同年代の選手で、僕らはライバル関係を築き始めたところなんだ。今回は自分のレベルを上げて戦わないとね」と話していた。その言葉通り、チチパスはティアフォーに対して6-3、6-4のストレート勝ちを収めて3回戦へと駒を進めた。

貪欲だと話すチチパスはシングルスだけでなく、マリア・サカーリ(ギリシャ)と組んで混合ダブルスでもメダルを狙う。2人は2019年の国別対抗戦「ホップマンカップ」で好成績を収めており、サカーリは「一緒にプレーできることを、お互いとても楽しみにしているわ」と記者たちに話している。

(テニスデイリー編集部)

※写真はギリシャ代表のチチパス

(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)