「慶應チャレンジャー国際女子トーナメント」(本戦3月7~12日/賞金総額2.5万ドル/神奈川県横浜市・慶應義塾大学日吉キャンパス/ハードコート)の本戦5日目は、シングルス準決勝2試合とダブルス決勝が行われた。 日本勢がベスト4…

 「慶應チャレンジャー国際女子トーナメント」(本戦3月7~12日/賞金総額2.5万ドル/神奈川県横浜市・慶應義塾大学日吉キャンパス/ハードコート)の本戦5日目は、シングルス準決勝2試合とダブルス決勝が行われた。

 日本勢がベスト4を独占したシングルスは、第3シードの大前綾希子(島津製作所)が第6シードの波形純理(伊予銀行)を1-6 6-1 6-3で破り、第4シードの日比万葉(安藤証券)は第1シードの加藤未唯(佐川印刷)が第3セット途中で棄権したため、それぞれ決勝進出を果たした。

 日本人ペア同士の対戦となったダブルス決勝は、第1シードの奥野彩加(Club MASA)/瀬間詠里花(橋本総業ホールディングス)がワイルドカード(主催者推薦枠)の森崎可南子/米原実令(ともに筑波大学)を6-4 6-4で下して大会を制した。試合時間は1時間11分。

 瀬間と奥野は今大会で初めてペアを組んでダブルスに出場。1回戦で予選勝者の荒川晴菜(吉田記念テニス研修センター)/加治遥(園田学園女子大学)を6-2 6-3で、準々決勝でワイルドカードの江代純菜(島津製作所)/西本恵(島津製作所)を2-6 7-6(3) [10-5]で、準決勝ではスー・チンウェン(台湾)/岡村恭香(ストライプインターナショナル)を6-2 6-1で破って決勝進出を決めていた。

 この結果で瀬間は、単複を通して今季の初タイトルを獲得。奥野はハンタル・スカムロバ(スロバキア)とのペアで出場した1月のカイロ(ITF1.5万ドル/クレーコート)の2大会に続く、今季3勝目を挙げた。

 大会最終日の3月12日(日)は11時30分から、シングルス決勝が行われる予定。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、WCはワイルドカード(主催者推薦枠)、Ret.は途中棄権

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表彰式スピーチ・抜粋(情報提供◎大会事務局)

瀬間詠里花(ダブルス優勝) 「パートナーの彩加ちゃん、一週間戦ってくれて本当にありがとうございました。いつもポジティブですごく助けられました。そして、今日で震災(東北地方太平洋沖地震)から6年ということで、今日は本当に生きていることに感謝してコートに入ろうと思っていました。全部力を出し切ろうと思って戦えたことが、こうやって優勝することができた原動力になったと思います。本当にありがとうございました。第一回(の大会で優勝)ということで本当にうれしいです」

奥野彩加(ダブルス優勝) 「今日は沢山の方の前で楽しくプレーができ、詠里花ちゃんと力を出し切って第一回大会のタイトルを獲ることができて本当にうれしいです。今回は詠里花ちゃんと初めて組んだダブルスでしたが、本当に楽しくプレーできました。見ても分かる通り、すごいエネルギーいっぱいで盛り上げられたかなと思います」

森崎可南子(ダブルス準優勝) 「こういう大きな大会でこのような結果を残すことができてすごく自信になったので、学生大会もよい結果が出せるよう頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」

米原実令(ダブルス準優勝) 「森崎と同様、ここまでこれると正直思っていなかったのですごく自信になりました。学生としてのラスト一年、悔いなく終われるようにこれからも頑張っていきたいと思います。あと、ちょっと宣伝になってしまうのですが、3月の末から筑波大学でもフューチャーズ(筑波大学MEIKEIオープンテニス)を開催しています。遠くてアクセスが悪いのですが、是非来てください」

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【シングルス準決勝】

○9日比万葉(安藤証券)[4] 4-6 6-2 4-0 Ret. ●1加藤未唯(佐川印刷)[1]

○24大前綾希子(島津製作所)[3] 1-6 6-1 6-3 ●25波形純理(伊予銀行)[6]

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【ダブルス決勝】

○1奥野彩加/瀬間詠里花(Club MASA/橋本総業ホールディングス)[1] 6-4 6-4 ●14森崎可南子/米原実令(筑波大学)[WC]

(テニスマガジン/Tennis Magazine)