2021年7月24日飯塚オート(4日目)特別G1共同通信社杯プレミアムカップ【9R=準決勝戦】*6周回 3,100m(良走路)スタート攻勢を決めたのは大外の8・佐藤貴也。2周回で5・浦田信輔が佐藤をかわして先頭に立つも、3番手につけていた7…

2021年7月24日
飯塚オート(4日目)特別G1共同通信社杯プレミアムカップ

【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)


スタート攻勢を決めたのは大外の8・佐藤貴也。2周回で5・浦田信輔が佐藤をかわして先頭に立つも、3番手につけていた7・早川清太郎が5周回目に、前を行く佐藤と浦田に対して2車抜きを敢行。早川が1着、2着に佐藤で外枠の29期がワンツー。最終周回で浦田をかわした1・中村友和が3着入着した。



1着/早川清太郎(伊勢崎29期)競走タイム3.410
競走車名:シナモン ランク:S3
今節の成績:4着・2着・2着・1着

勝負所を逃さずに、浦田信輔と佐藤貴也を2車抜きで逆転したが「厳しいレースでした」と振り返る。3日目にヘッドを交換して良化傾向だが、まだまだ煮詰めていく。スタートに関しては「良くできました。上手く3番手につけられましたね」と上々の手応え。タイヤに関しても「まだ見つかっていない」状況だけに、優勝戦までに探し出す。枠番選択では4番目の選択で、空いている3枠ではなく5枠を選んだ。昨年9月の山陽でプレミアムカップを初優勝。鋭い追い脚で、2回目の制覇を狙う。



1着/佐藤貴也(浜松29期)競走タイム3.416
競走車名:スケートラブ ランク:S12
今節の成績:2着・3着・1着・2着

浦田信輔との差を詰めている時に、早川の攻めに屈した。エンジン状態に関しては「遅い時間帯の方が良い」ため、優勝戦に向けても「基本的には今日のままで行く」プランだ。準決勝戦でも8枠から最高のスタートを切った。優勝戦も8枠になったが、いつものように「枠は関係ない」構え。再び大外枠からカマシて主導権を握ってくるか。プレミアムカップは2013年、2017年に優勝歴あり。

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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)


スタート巧者の3・鈴木宏和が先制するも、序盤で2番手に8・伊藤信夫がつける。伊藤は2周回3コーナーで鈴木を捕らえて先頭に立つ。6・永井大介は鈴木のインに入り3周回4コーナーで2番手に浮上し、伊藤を追う。永井は差を縮めてゴール前も詰め寄るが、伊藤が振り切って1着。2着に永井、3着は4周回で鈴木をかわした1・篠原睦。



1着/伊藤信夫(浜松24期)競走タイム3.406
競走車名:プロドライブ ランク:S4
今節の成績:2着・1着・1着・1着

準決勝戦も8枠からスタートを決めると、早々に抜け出して1着。これで2日目から3連勝となった。オール連対で勝ち進んできたが、準決勝戦は「タイヤが試走から滑った」ため、「スタートは余計に気合が入った」とのこと。エンジン状態は「良い」ので、優勝戦に向けては滑り対策を施して、熱走路も考慮しながらタイヤを選択していく。枠番選択でも抽選順1番から1枠をゲット。目覚ましい復活を遂げたベテランが、今度は16年ぶり2回目のプレミアムカップ制覇に挑む。



2着/永井大介(川口25期)競走タイム3.406
競走車名:ダビド・ビジャ ランク:S8
今節の成績:1着・1着・8着・2着

苦しい展開の中、優出圏内にしっかりと食い込んだ。最後はゴール前で伊藤信夫に詰め寄ったが「信夫さんも滑っていたのか、トリッキーなコースを走っていたので、その分差が詰まった」と分析する。だが、追っている時も滑りは無く、車の伸び自体は「(伊藤と)変わっていないと思う」。プレミアムカップは過去8回優勝している相性の良い大会。7枠から久しぶりのグレードレース制覇で、復活劇を演じるか。

【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)


スタートは5・荒尾聡、6・岩崎亮一が抜群の飛び出す。岩崎に譲らず、荒尾が1周回で先頭奪取すると、そこからはセーフティーリードを保ったまま、6周回を押し切った。序盤で3番手の好位置につけた8・金子大輔が岩崎を捕らえて2周回4コーナーで2番手に上がり2着。ゴール前で岩崎に対してチョイ差しを決めた1・渡辺篤が3着に入った。



1着/荒尾聡(飯塚27期)競走タイム3.403
競走車名:デフジャムAK ランク:S7
今節の成績:1着・4着・4着・1着

フロントフォークを交換したが、朝練習で良くなかったため、シリンダーとピストンも交換して臨んだ。フロント回りに「気持ち悪い」感じがあり、イメージを払拭するためにも「練習します」。準決勝戦では好スタートからレースの主導権を握った。スタートは「ちょっと見すぎたけど、良い感じで切れた」と及第点。優勝戦に向けては「もうちょっと何かする」と策を練る。ここまでSG5回、G1は11回優勝しているがプレミアムカップのタイトルは無し。「気合入れて頑張ります」と初制覇へ牙を研ぐ。



2着/金子大輔(浜松29期)競走タイム3.410
競走車名:サンクチュアリ ランク:S11
今節の成績:3着・2着・4着・2着

ここまで未勝利で「連日一杯、一杯」ながら、準決勝戦では8枠から好位置につけて優出切符を手にした。枠番選択では5番目の選択順を引き当て、さらに内寄りで空いていた3枠をゲット。準決勝戦で使ったタイヤも滑りが出てきており、「他にもタイヤを当てて」優勝戦までに選択する。優勝争いをするためにも、エンジンをどこまで仕上げ切れるかがカギ。プレミアムカップは2015年以来、2回目の優勝を目指す。

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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)


大外から一気のスタートを決めた8・岩見貴史が逃げ展開に持ち込む。2番手に3・鈴木圭一郎、3番手には6・新井恵匠の態勢で周回を重ねる。逃げる岩見に対して、鈴木はなかなか仕掛け切れずにいたが、5周回目でインに入り先頭に躍り出る。鈴木がそのまま1着でゴールし、2着争いは最終周回で岩見をかわした新井が制した。



1着/鈴木圭一郎(浜松32期)競走タイム3.390
競走車名:カルマ3K ランク:S2
今節の成績:1着・1着・3着・1着

準決勝戦1着で、今シリーズ3勝目を挙げたが「手応えが無い。今日もきつかったです」と表情は険しい。準決勝戦のスタートは今節の中では切れたが「皆がスタート速い」分、遅れている印象。エンジンにトルク感が無く、良いのは「タイヤだけ」との評価だが、「方向性は分かっている」と、もちろん優勝戦に向けて最善を尽くす。目指すのは「どんな展開でも優勝できるエンジン」とキッパリ。エンジンを仕上げて、2019年以来2回目のプレミアムカップ制覇で、通算50Vを達成なるか。



2着/新井恵匠(伊勢崎30期)競走タイム3.403
競走車名:ミタケ4 ランク:S20
今節の成績:7着・3着・2着・2着

最終周回に2番手に浮上して、優勝戦の最後の切符を手にした。エンジンは「良いですね」と好感触だが、調整して重さが出たため、優勝戦までに戻して、パワーと軽さを求めていく。準決勝戦では序盤で好位置につけられたが、スタートの切れ自体は「まあまあです。皆が速すぎます」。飯塚では2019年6月にチャリロト杯・ダイヤモンドレースでG1初制覇。好メンバーでの優勝戦となったが、プレミアムカップ初優勝の大仕事に期待だ。

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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回 4,100m 0mオープン戦
1/伊藤信夫(浜松24期)抽選3番目→選択1番目
2/荒尾聡(飯塚27期)抽選4番目→選択2番目
3/金子大輔(浜松29期)抽選6番目→選択5番目
4/鈴木圭一郎(浜松32期)抽選1番目→選択3番目
5/早川清太郎(伊勢崎29期)抽選2番目→選択4番目
6/新井恵匠(伊勢崎30期)抽選8番目→選択6番目
7/永井大介(川口25期)抽選5番目→選択7番目
8/佐藤貴也(浜松29期)抽選7番目→選択8番目



準決勝戦1着選手のランク上位から予備抽選を行い、引いた番号順に枠番を選択していく。
枠番選択では3番目の鈴木圭一郎が4枠を選び、次の早川が5枠を選択。あいた3枠には、5番目選択の金子大輔が入った。
最終日の天気予報も「晴」で、雨の心配は無さそう。日中の気温は4日目に続いて30度以上の真夏日が予想されており、ナイター開催で熱走路がどう変化していくのか、走路状況は引き続きチェックが必要だろう。

なお、スーパースター王座決定戦トライアル戦の出場争いは下記の通り。
SG優勝で出場権獲得:荒尾聡、鈴木圭一郎
【ポイント獲得】
1 青山周平 35P
2 黒川京介 10P
3 伊藤信夫 7P
3 佐藤摩弥 7P
5 木村武之 6P
6 佐々木啓 5P
6 永井大介 5P
8 春本綾斗 3P
9 中村雅人 2P
9 鈴木宏和 2P
11 若井友和 1P
11 岡谷美由紀 1P

プレミアムカップ優勝戦では優勝:10P、2着:5P、3着:3Pが付与される。
今回の優出メンバーで今年まだポイント獲得が無い早川、佐藤貴、金子、新井にとってはチャンスをものにしたいところだ。