キューバは10日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でオーストラリアとの1勝1敗同士の対戦を4-3で制し、B組2位で1次ラウンド(R)突破を決めた。2次Rでは、今大会初戦で6-11で敗れた日本と14日に再戦。キューバ代表のカ…

キューバは10日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でオーストラリアとの1勝1敗同士の対戦を4-3で制し、B組2位で1次ラウンド(R)突破を決めた。2次Rでは、今大会初戦で6-11で敗れた日本と14日に再戦。キューバ代表のカルロス・マルティ監督は「全力で戦う」と“リベンジ”を誓った。

■デスパイネ逆転満弾で豪州撃破、1次R突破「重要な勝利を手にした」

 キューバは10日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でオーストラリアとの1勝1敗同士の対戦を4-3で制し、B組2位で1次ラウンド(R)突破を決めた。2次Rでは、今大会初戦で6-11で敗れた日本と14日に再戦。キューバ代表のカルロス・マルティ監督は「全力で戦う」と“リベンジ”を誓った。

 勝った方が2次R進出となる一戦で、キューバは5回に先制を許す苦しい展開に。しかし、その裏の攻撃でソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手の逆転満塁弾が飛び出し、最後は1点差に迫られながらも何とかリードを守りきった。

 指揮官は「いい試合だった。非常に緊迫した試合だった。オーストラリアはバッターが良く、ピッチャーも素晴らしかった」と振り返り、「我々のチームはこの試合で重要な勝利を手にしたと思っています」と喜んだ。

 2次Rでは、A組を勝ち上がったイスラエル、オランダ、そして日本と対戦する。マルティ監督は「日本はとても質が高く、難しい相手であることに変わりはない。しかし、新たな気持ちで臨みたい。(日本が)どんなに質が高くても、全力で戦うことに変わりはない」と言及。そして、「(キューバは)若い選手が多いので、レベルの高いWBCの戦いは難しい。したがって、少しずつ準備してきた。環境も克服してきたので、この調子で2次ラウンドに臨みたい」と、初戦よりもチームの状態が上がっていることを強調した。

■再戦での日本撃破へ、デスパイネも「全力で戦う」

 また、リードオフマンとして打線を牽引し、俊足を生かした守備でも美技を連発しているサントスは「キューバはいつもどおりのスピリットで向かいたい。2次ラウンドのほうが相手が強いので難しいが、勝利を目指す」と意気込む。値千金の満塁弾を放ったデスパイネも「キューバはとても規律正しいチーム。日本と戦うときも同じだし、最初の試合から同じだ。いつも全力で戦うと頭にとどめて試合に臨みたい」と誓った。

 A組1位のイスラエル、同2位のオランダを含めた4チームのリーグ戦で、上位2チームが決勝ラウンド(米ロサンゼルス・ドジャースタジアム)に進出する。マルティ監督は「我々の目標はより良い勝利を収めること。2次ラウンドはすべて強いチームで、質の高い野球をする。だが、我々は常にロサンゼルスに行くため、次の目標に向けて準備していきたいと思っている」と語った。より手強い敵となって、日本の前に立ちはだかることになりそうだ。