最新「ヴァリアント」の日本導入が間近のようだが、今回は改めてVW『ゴルフ』に設定された実用車の鑑のような歴代ワゴンモデルを振り返ってみたい。◆初代(1995年)『ゴルフ』が3世代目の時に初めて登場したのがこのモデル。ハッチバックモデルとは2…

最新「ヴァリアント」の日本導入が間近のようだが、今回は改めてVW『ゴルフ』に設定された実用車の鑑のような歴代ワゴンモデルを振り返ってみたい。

◆初代(1995年)

『ゴルフ』が3世代目の時に初めて登場したのがこのモデル。ハッチバックモデルとは2475mmのホイールベースは共通で、全長が320mm長く、伸ばされたリヤオーバーハングにラゲッジスペースが設けられた。容量は466~1425リットル(VDA測定法)。全幅はまだ1695mm。

リヤサスペンションはハッチバックと同じトーションビームで、ストラットを天地入れ替えるようにしてラゲッジ容量を確保。ガソリンタンクはハッチバック+5リットルの60リットル。後席ドアは専用のデザインだった。

◆2代目(2000年)

クリーンなデザインと上質感を一段と高めた4世代目の『ゴルフ』をベースに誕生したのが、この2代目ワゴン。本国にはセダンの『ボーラ』のワゴン版(ヴァリアント)もあった。ホイールベースはハッチバックと共通の2515mmで全長は+245mmの4400mm、全幅は1735mmに。

ラゲッジスペースは460~1470リットル。床下にも収納スペースが用意された。ブルーというよりパープルに近い色のメーター照明(指針は赤)、MDデッキなども採用。

◆3代目(2007年)


5世代目『ゴルフ』がベースで、このモデルから車名が「ヴァリアント」に。“あの”ワッペングリルも採用された。ホイールベースは2575mm。全幅は1785mmに拡大された。直噴エンジンのFSI、ダウンサイジングターボの1.4リットルTSIエンジン、ダブルクラッチのDSGなども投入された。ラゲッジスペース容量は505~1495リットル。

◆4代目(2009年)


基本的に3代目の大幅改良版だったのが、この4代目。外観ではフロント回りが、ワッペングリルから後の7型『ゴルフ』にも通じるシャープなデザインに改められた。当然、ラゲッジスペース容量は3代目と共通の505~1495リットル。エンジン&パワートレインはTSIとDSGの採用が推し進められ、1.4リットル+シングルチャージャーおよびツインチャージャー(DSGは7速)と2リットル+シングルチャージャーを設定。

◆5代目(2014年)

7型をベースにしたモデル。先代に対し全長+30mmの4575mmに、全幅は+15mmの1800mmに。ホイールベースは2635mmで、これは先代+60mmの数値。ラゲッジスペースは先代+100リットルの605~1620リットルとなり、後席はシングルフォールド式。スライディングカバーは3段階にスライド位置が調節可能。

搭載エンジンは1.2リットルまたは1.4リットルのシングルチャージャーにDSGの組み合わせ。DCC(アダプティブシャシーコントロール)、XDS(電子制御式ディファレンシャルロック)、ドライビングプロファイルといった機能も投入された。派生車として最低地上高を165mmに高めた「オールトラック」も登場した。