アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズで開催されている「BNPパリバ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/本戦3月8~19日/賞金総額769万9423ドル/ハードコート)は本戦2日目、女子シングルス1回戦で大坂なおみ(日清…

 アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズで開催されている「BNPパリバ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/本戦3月8~19日/賞金総額769万9423ドル/ハードコート)は本戦2日目、女子シングルス1回戦で大坂なおみ(日清食品)と予選を勝ち上がった尾﨑里紗(江崎グリコ)が対戦。少々もったいない日本人対決は、大坂が6-4 6-2で勝利し、初出場のインディアンウェルズで2回戦に進出した。  この大会は1年に4大会ある〈プレミア・マンダトリー〉で、WTAツアーの中では最高の格に属する。大坂は昨年初めて予選に出場し、2回戦で敗れたが、当時106位だった世界ランキングを今年は52位まで上げ、本戦にダイレクトイン。同国対決はどこの国のどんな選手も「やりにくい」と言うものだが、大坂は「いっしょにたくさん練習をしているし、里紗ちゃんはやさしいから、試合をするのが楽しい。今日も楽しかった」と笑った。

 第1セットは第3ゲームで大坂が先にブレークするが、すぐにラブゲームでブレークバックを許す。第5ゲームで2度のデュースの末にふたたびブレークし、次のゲームは得意のサービスを生かしてきっちりキープ。その後は一度もブレークを許さず、6-4でセットを先取した。

 「途中までアンフォーストエラーが多かったから、もっと集中するようにした」と言うように、第2セットはミスを減らす一方で、パワフルなウィナーも量産。尾﨑は「自分のスピンが深く入っているときは手応えを感じた」と振り返ったが、尻上がりのプレーを見せる大坂に押し切られたかたちだ。

 大坂はリターンからもアグレッシブに仕掛け、第3ゲームと第7ゲーム、2度のブレークに成功。自身は一度もブレークポイントも握られることなく、6-2で締めくくった。

 「まずはベスト8までいきたい。でも、もちろんそのあとは決勝を狙う。みんながそうだと思うけど」

 続く2回戦の相手は第30シードのジャン・シューアイ(中国)。昨年の東京で一度対戦し、ストレートで敗れているが、リベンジへ意気込みは十分だ。

 海外のテニスサイトでも、「インディアンウェルズで注目すべき若手5人」の一人として紹介されるなど、注目度は高い。そのページのトップを飾るのは大坂の写真である。大舞台でチャレンジするのが好きという19歳の道のりが楽しみだ。

(テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)