キューバは10日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドB組でオーストラリアとの1勝1敗同士の対戦を4-3で制し、2次ラウンド進出を決めた。1点を追う5回にソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が逆転満塁弾。主…
キューバは10日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドB組でオーストラリアとの1勝1敗同士の対戦を4-3で制し、2次ラウンド進出を決めた。1点を追う5回にソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が逆転満塁弾。主砲は、野球人生の中でも「非常に印象に残るホームランだった」と振り返った。
■1点を追う5回に逆転満塁弾、1次R突破に「とても喜んでいる」
キューバは10日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドB組でオーストラリアとの1勝1敗同士の対戦を4-3で制し、2次ラウンド進出を決めた。1点を追う5回にソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が逆転満塁弾。主砲は、野球人生の中でも「非常に印象に残るホームランだった」と振り返った。
1点を追う5回、キューバは2死からサントス、アヤラの連打と元巨人セペダの四球で満塁とし、4番デスパイネが打席に立った。2ボール1ストライクから左腕ウェルズの内角低めへの直球をフルスイング。完璧に捉えた打球は弾丸ライナーとなって左翼席上段に突き刺さった。
7、8回とオーストラリアに1点ずつを返されたが、最後は1点差で逃げ切りに成功。自身の一振りでキューバの2次ラウンド進出を決めたデスパイネは「素晴らしい試合だった。勝利という結果を得ることが出来て、とても喜んでいる。大学選手権でアメリカと対戦したときのホームランも印象的だったが、(この満塁弾も)チームに勝利をもたらし、もう1つの非常に印象に残るホームランになった」と満足気に笑った。
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試合後の会見では、キューバから亡命してメジャーリーグに挑戦する選手が続出する中、なぜ亡命しないのかという質問も飛んだ。
「多くの人がアメリカに行っている。私の友人もほとんどがアメリカに行ってしまった。(亡命した選手は)アメリカに行ったけど、キューバ人として名前を高めていると思う。私は毎年キューバでプレーし、勝利や成果を得てきた。試合の中で仲間と戦うことを喜んでいます」
主砲はキューバ代表としての誇りを強調。そして、「このチームのリーダーになるのは大きな責任がある。私の仕事はチームを100%プッシュしていくことだ」と責任感をにじませた。
2次ラウンドではイスラエル、オランダ、そして日本とも再び対戦する。デスパイネの調子がさらに上がってくれば、1度は勝利している侍ジャパンにとっても厄介な相手になる。