セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が膝の故障を理由に水曜日に始まる「BNPパリバ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/アメリカ・インディアンウェルズ/3月8~19日/ハードコート)への出場を取りやめ、大会は女子の世界1位の選手なしで…
セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が膝の故障を理由に水曜日に始まる「BNPパリバ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/アメリカ・インディアンウェルズ/3月8~19日/ハードコート)への出場を取りやめ、大会は女子の世界1位の選手なしでスタートすることになった。この棄権により、セレナはランキング・トップの座をキープする可能性を失うことにもなった。
過去に今大会で2度決勝を戦った経歴を持ち、今、大会のトップシードとなった世界2位のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)は、インディアンウェルズ後にセレナに代わって世界1位の座に就くことになる。セレナが1位の座をキープするためには、最低でも準決勝に進出する必要があった。
セレナは火曜日に大会を通して公表された声明の中で、彼女のフロリダの本拠地にほど近い場所で3月21日から始まる「マイアミ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/アメリカ・マイアミ/3月21日~4月1日/ハードコート)もプレーしない旨を告げた。
1月29日の全豪オープン決勝で姉ビーナスを倒して以来、セレナは大会に出場していない。彼女が今年出場したそのほかの大会は1月初めのニュージランド・オークランドだけで、そこでは2回戦負けを喫していた。
「悲しいことに、私はインディアンウェルズでのBNPパリバ・オープンと、マイアミ・オープンから棄権しなければならない」とセレナ。「膝のせいでここまで練習することができておらず、出場できないことにがっかりしている。でも私は前進し続け、ポジティブであり続ける。可能な限り早く戻ってくることを、楽しみにしている」。
セレナは長い間大会をボイコットしたあと、2015年に戻っていったインディアンウェルズで2度優勝した経験を持つ。その年、彼女は右膝を痛めて準決勝を前に棄権し、昨年の決勝ではビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)にストレートで敗れていた。
2年連続での出場となる第12シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は、昨年に彼女自身のボイコットを終えていた。
女子のドローはほかに、昨年12月に子供を出産したばかりのアザレンカ、昨年末に不法侵入者から暴行を受けて負傷した元ウィンブルドン優勝者のぺトラ・クビトバ(チェコ)、そして薬物使用による15ヵ月の出場停止処分のあと4月に復帰を予定しているマリア・シャラポワ(ロシア)らを欠いている。(C)AP