VW『ゴルフ』といえば忘れられないのがカブリオ(レ)だ。最終型は6世代がベースだったから、偶数世代とすれば今度の8世代目での新型の登場に期待が持てるか!?◆初代(1979~1993年)前身の『ビートルカブリオレ』が30年かけて累計生産台数3…

VW『ゴルフ』といえば忘れられないのがカブリオ(レ)だ。最終型は6世代がベースだったから、偶数世代とすれば今度の8世代目での新型の登場に期待が持てるか!?

◆初代(1979~1993年)

前身の『ビートルカブリオレ』が30年かけて累計生産台数33万台に達したのに対し、その半分以下の14年で38万8522台が生産されたという初代カブリオ。日本へは4500台弱が輸入されたという。安全性を重視しロールバーを設けた独特のスタイルは、同クラスのオープンモデルの先駆けになっただけでなく、クラスレスで、センスにこだわりをもつユーザーから支持を集めた。

『ゴルフ』の2世代目登場後も生産が続けられ、途中、1991年にはソフトトップの開閉がセミ電動式に。グリーンのカタログのモデルは、最終型の“クラシック”。

◆2、3代目(1993~1998年、1998年~2002年)

初代同様に“イチゴ籠の取っ手”の愛称で呼ばれた固定式ロールバーを採用して登場した2代目は、『ゴルフ』が3世代の時に登場。搭載エンジンは2リットルで、これに4速ATの組み合わせ。アクアブルーパールエフェクト(紺色)のボディ色にインディゴブルーのトップを組み合わせが印象的だった。

セミ電動開閉式のトップは6層構造、リヤウインドゥはガラス製。トップ中央の生地は補強され、初代の特徴でもあった(!?)高速走行時のトップの膨らみ(バルーン現象)を抑える手当ても。

3代目は、3世代目『ゴルフ』をベースに作られた2代目をベースに、外観ではフロントマスクを『ゴルフ』の4世代目のデザインに改めたモデル。内装ではステアリングホイールのデザインや、MDプレーヤーなどが4世代目の『ゴルフ』に歩調を合わせていた。このモデルからモデル名が“Cabriolet(カブリオレ)”に。

◆4世代(2011年)

途中に『ニュー・ビートルカブリオレ』、メタルトップの『イオス』をはさみ、2011年、当時の6世代目『ゴルフ』をベースに10年振りに復活したのがこの4世代目。ソフトトップは30km/h以下の走行中も動作可能で、開閉時間は9.5秒(開)、11秒(閉)というフルオートの電動式を採用。

後席ヘッドレスト背後に万一の横転を感知すると0.25秒で飛び出すロールオーバープロテクションシステムを採用し、3代目までの固定式のロールバーは廃止。3層構造ながら5000Hz以上の騒音を効果的に低減するというソフトトップは、クーペライクなシルエットが特徴だった。エンジンは1.4リットルのツインチャージャーで、7速DSGの組み合わせだった。