野球日本代表「侍ジャパン」は7日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド初戦でキューバ戦(東京ドーム)に臨み、11-6で勝利した。打線が14安打11得点と爆発。救援陣が終盤に失点を重ねたものの、両軍合わせて25安打…

野球日本代表「侍ジャパン」は7日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド初戦でキューバ戦(東京ドーム)に臨み、11-6で勝利した。打線が14安打11得点と爆発。救援陣が終盤に失点を重ねたものの、両軍合わせて25安打の乱打戦を制した。2大会ぶり3度目の優勝を目指す日本はB組最大のライバルに競り勝ち、2次ラウンド進出へ前進した。

■松田4安打4打点、筒香2安打3打点、両軍合わせ25安打乱打戦制し大勝発進

 野球日本代表「侍ジャパン」は7日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド初戦でキューバ戦(東京ドーム)に臨み、11-6で勝利した。打線が14安打11得点と爆発。救援陣が終盤に失点を重ねたものの、両軍合わせて25安打の乱打戦を制した。2大会ぶり3度目の優勝を目指す日本はB組最大のライバルに競り勝ち、2次ラウンド進出へ前進した。

 初回、日本の先発・石川は内野安打と味方失策で無死一、二塁のピンチを迎えるも、セペダの一二塁間を抜けそうな強い打球を二塁・菊池がスライディング捕球で併殺完成。続くデスパイネに四球を与えたが、サーベドラを三ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

 その直後、頼れる主砲が打った。1回裏2死から3番・青木が左翼フェンス直撃の二塁打で出塁すると、4番・筒香がカウント2-1から4球目の内角スライダーを振り切り、右翼線へ先制タイムリー。球場は割れんばかりの歓声に包まれた。

 石川は2回を3者凡退に仕留めるも、3回に先頭・セスペデスに左翼線二塁打を許す。送りバントで1死三塁としたところで、続くアヤラのセンター犠飛で同点。勝負は振り出しに戻った。

 再び試合が動いたのは4回裏。1死から松田が中前打で出塁、送りバントで2死二塁とすると、1番・山田が左翼へ大きな飛球を放つ。スタンドインしようかという打球をフェンスから乗り出したファンがキャッチ。一瞬場内は2点弾かと沸いたが、三塁塁審のコールは二塁打。約2分間に及ぶビデオ判定の結果、二塁打と認定され、二塁走者・松田の生還のみが認められた。

 1点リードした侍ジャパンは5回から2番手・則本がマウンドに。最速154キロの速球で3者凡退とすると、直後に打線が応えた。

 5回1死から5番・中田が四球を選ぶと、続く坂本の2球目で二盗を決め、1死二塁と得点機を作る。すると、坂本が左翼線へ鮮やかな二塁打を放ち、1点を追加。ここでキューバは3番手J・ガルシアを投入するが、1人目の鈴木が四球を選択し、一、二塁とすると、松田が左翼席へ侍ジャパン今大会1号となる3点弾を叩き込んだ。さらに2本の内野安打に敵失策も絡んで1点を追加。この回、侍ジャパンは打者11人の猛攻で5点を挙げ、点差を広げた。

 2イニングを3者凡退とした則本だったが、7回に突如調子を崩す。先頭デスパイネに本塁打を許すと、さらに3連打で2失点。無死一塁から代打アラルコンを遊ゴロ併殺とするが、セスペデスに中前打を許したところで降板。ここでマウンドに上がった3番手・岡田が、今季キューバ国内リーグで打率4割を記録した代打デルガドを空振り三振に斬り、反撃の芽を摘んだ。

 3点差に追い上げられた日本だが、直後に頼れる主砲のバットが火を噴いた。2死一塁で打席に立ったのは4番・筒香。カウント3-1からの5球目高め速球を豪快に振り抜くと、打球は右中間席中段に飛び込む2点弾に。詰められた点差を「5」と広げた。

 8回表に4番手でマウンドに上がった平野が四球と中前打で2死一、二塁として降板。後を継いだ秋吉が中越え二塁打を浴びて2点を献上し、再び3点差とされたが、侍ジャパン打線はその裏に松田のタイムリー、小林の犠飛で2点を追加。再び5点差に広げた。

 9回は牧田が締めて勝利。松田が4安打4打点、筒香も2安打3打点と爆発するなど初戦から14安打11得点と打線が火を噴いた侍ジャパン。キューバとの大一番をものにし、白星発進を飾った。