元ソフトバンクホークスで現役時代は沢村賞を初めとする数多くのタイトルを獲得した攝津正氏。その攝津氏が思う「シンカーがすごい選手」を発表。自身の生命線ともいえるシンカーを武器にしていた攝津氏が選んだ選手とは一体?

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元々はフォークを練習していた


今では自身の代名詞となっているシンカーだが、そもそもどのようにして投げるまでに至ったのだろうか。

「元々はフォークを練習していました。その際、ボールを挟んでみたものの、そこまで挟めないし落ちなかった。そこでチェンジアップのような指で持って投げて見たりしたんです。そうしていくうちに、中指と薬指に挟んで投げたら結構落ちるし曲がるねとなり、その投げ方になりました」

そんな攝津氏、小さい頃から見ていたというシンカーがすごい選手にこの2人を挙げている。

「潮崎哲也さんと高津臣吾さん。あの2人のシンカーはすごかった記憶があります。やっぱりバッターが泳ぐんですよね。待てない、みたいな。そこまでタイミングをずらせる人ってなかなかいないのかなと思います。曲がりも大きいですし、シンカーだけど、チェンジアップみたいな感じもあるので。現役の頃から2人の映像を見ていました。直接お会いしたことはないのですが、会う機会があれば色々と聞いてみたいですね」

「かなり高い技術を感じる選手」

一方、現役選手からも3人を選出。

そのうちの1人として名前が挙がったのが、千葉ロッテマリーンズの石川歩だ。

「握りが自分と似ているなという感じがあります。でも、彼のすごいところは、シンカーに力があるところです。加えて、右バッターの外にも投げる。自分も現役時代、右のインコースに、足元に沈むように投げることはあったんですが、石川投手をみていると、アウトコースにも投げているんですよね」

石川のように、シンカーを右バッターのアウトコースに投げられるピッチャーは少ないという攝津氏。その理由を、こう語っている。

「やっぱり難しいんですよね。ピッチャーから向かって右側に落ちるボールですから。それをアウトコースに投げるとそこまで変化しない。右バッターの近くに投げると結構変化しますが、アウトコースとなると、横の変化がなかなかつかないですからね。
ただ、石川の場合はそこもしっかりと変化したボールを投げることができている。かなり高い技術を感じますね」

なお、攝津氏のYouTubeチャンネル「攝津正 SETTSU#50」では、残る2人のシンカーがすごい選手として、あの沢村賞投手、さらには元チームメイトの名前を挙げている。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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