【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆今週の血統Tips 近年のヨーロッパにおける最高の名種牡…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆今週の血統Tips

 近年のヨーロッパにおける最高の名種牡馬とうたわれたガリレオが、7月10日、アイルランドのクールモアスタッドで死亡しました。23歳。

 英愛チャンピオンサイアーの座に就くこと12回。その父サドラーズウェルズの14回、18世紀の大種牡馬ハイフライヤーの13回に次いで歴代第3位です。産駒はデビュー前のものを含めてまだ数世代残されているため、いずれこれらに並び、抜く可能性は高いでしょう。

 兄弟にこれも名種牡馬となったシーザスターズ(凱旋門賞、英ダービー、英2000ギニー)がおり、母アーバンシーは極上のドイツ牝系から誕生した凱旋門賞馬。2000年10月に競走馬としてデビューし、翌年、英ダービー、愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSなどを制覇しました。

 エイダン・オブライエン調教師は現役時代のガリレオについて「ギアが入ってからのトップスピードが驚異的」と評しています。血統、馬体、競走成績、種牡馬成績と、すべてにおいて完璧なガリレオは、巨大なノーザンダンサー系の本流といえる存在でした。そして、ここ十数年もの間、クールモアグループのエンジンでもありました。

 すでに100頭近いG1ホースを出しており、現役時代に14戦全勝の成績を残した最高傑作フランケルは種牡馬としても大成功。今年は父を上回る勢いで賞金を加算しています。ガリレオの肉体は滅びたものの、その血はこの先数十年にわたり、世界のサラブレッドに影響を及ぼし続けるでしょう。

◆今週の血統注目馬は?

・7/17 かもめ島特別(2勝クラス・函館・芝1800m)

 函館芝1800mと相性のいい種牡馬はルーラーシップ。連対率30.2%は、2011年以降に当コースで産駒が20走以上した32頭の種牡馬のなかで第2位。当レースにはドゥラモットが登録しています。函館芝1800mでは新馬戦で3着という成績があります。切れる脚はないものの、スピードの持続力に秀でているので、このコースはぴったり。渋った馬場も苦にしません。

(文=栗山求)