ワールドラグビーセブンズシリーズ(男子)で8季ぶり2回目の総合チャンピオンを目指す南アフリカが、シーズン前半最後となったラスベガス大会も制し、5ラウンドで早くも4冠目を獲得した。 現地時間5日に順位決定戦がおこなわれ、南アはカップ準決勝で…

 ワールドラグビーセブンズシリーズ(男子)で8季ぶり2回目の総合チャンピオンを目指す南アフリカが、シーズン前半最後となったラスベガス大会も制し、5ラウンドで早くも4冠目を獲得した。

 現地時間5日に順位決定戦がおこなわれ、南アはカップ準決勝で開催国のアメリカに20-17と逆転勝ちし、決勝進出。
 ファイナルではリオ五輪金メダルのフィジーと対戦し、19-12で激闘を制した。
 序盤にゴールラインを割られた南アだったが、前半5分、フィジーの1人が危険なタックルで一時退場となっている間に逆転。7-5で折り返すと、後半1分過ぎ、ロスコ・スペックマンが相手の守りを崩し、クリス・ドライがトライゲッターとなった。さらに2分後、俊敏なスペックマンは自陣から中央を突破して約70メートル走り切り、リードを拡大する。
 フィジーは残り時間1分を切ったあと7点差に詰めたが、リスタート直後に途中出場のFW選手が危険なタックルをしてレッドカードとなり、そのまま南アが逃げ切った。

 アメリカは地元ファンの前で優勝することはできなかったものの、3位決定戦でニュージーランドを19-15で下し、銅メダルに輝いている。
 アメリカは14-15でフルタイムを報せるホーンを聞いたが、自陣から攻め上がり、敵陣深くでペナルティを獲得。USAコールが響くなか、ラストアタックでアンドリュー・ドゥルタロ(昨季サンウルブズに所属)がゴールに持ち込み、劇的勝利となった。

 次の第6ラウンド、バンクーバー大会(カナダ)は3月11、12日におこなわれる。

<2016-17 ワールドセブンズシリーズ 第5戦・アメリカ大会>

▽カップ準々決勝(1~8位)
・南アフリカ 17-14 オーストラリア
・アメリカ 21-19 アルゼンチン
・フィジー 31-12 カナダ
・ニュージーランド 19-0 イングランド

▽カップ準決勝
・南アフリカ 20-17 アメリカ
・フィジー 19-14 ニュージーランド

▼カップ決勝(優勝決定戦)
・南アフリカ 19-12 フィジー

▼ブロンズ決勝(3位決定戦)
・アメリカ 19-15 ニュージーランド

▽5位決定トーナメント準決勝
・オーストラリア 14-0 アルゼンチン
・イングランド 12-5 カナダ

▼5・6位決定戦
・イングランド 10-7 オーストラリア

▽チャレンジトロフィー準々決勝(9~16位)
・フランス 24-14 日本
・ケニア 21-19 チリ
・スコットランド 28-21 ウェールズ
・サモア 31-7 ロシア

▽チャレンジトロフィー準決勝
・ケニア 14-7 フランス
・サモア 24-0 スコットランド

▼チャレンジトロフィー決勝(9・10位決定戦)
・ケニア 21-14 サモア

▽13位決定トーナメント準決勝
・日本 24-7 チリ
・ウェールズ 24-5 ロシア

▼13・14位決定戦
・ウェールズ 21-19 日本