【横浜F・マリノスvsアビスパ福岡 7月10日】 横浜F・マリノスは順調に白星を重ねて6連勝だ。 22分に福岡のオウンゴ…
横浜F・マリノスは順調に白星を重ねて6連勝だ。
22分に福岡のオウンゴールで先制したマリノスは、28分にエウベルのクロスをオナイウ阿道がヘッドで合わせて2点目。
だが、37分、アクシデントが起きる。エミル・サロモンソンのシュートが至近距離で頭を直撃したチアゴ・マルチンスはその場に崩れ落ちた。KOされたボクサーのようなダウンだった。
脳震盪だろう。緊迫感が漂った。
しばらく座り込んでいたマルチンスは、立ち上がるとメディカル・スタッフのチェックを受ける。
片足立ちだが、ゴール裏のマリノス・サポーターから「まだ、フラついている」と心配の声があがった。
脳震盪に関しては、サッカーに限らず、最近では大相撲でさえ、神経をとがらせている。先日、脳震盪で取り組みの不戦敗が適用された。現在、開催中の名古屋場所3日目で、貴源治との一番で顔面に突っ張りを浴びていた小柄な炎鵬は土俵下に落下、ほぼ同体だったが、軍配は炎鵬に上がった。だが、物言いがついて取り直しの裁定。炎鵬は「できます」と戦う意思を示したが、取り直しの一番は脳震盪を理由に審判団から止められて、不戦敗、炎鵬は車イスで土俵を去るというシーンがあったばかりだ。
■マルチンス「早くピッチに戻りたかった」
マルチンスは大声を上げると、メディカル・スタッフを振り切るようにタッチラインへと走った。
「ちょっと早いかな。大丈夫かな」とも感じられたが、マルチンスは無事プレーして、マリノスの勝利に貢献した。
試合後、サポーターにも元気にあいさつしたマルチンスはそのシーンを振り返った。
「衝撃が強かったのですが、ボールだったので倒れはしたが、頭はクラクラしませんでしたし、痛みはありませんでした。セットプレーで危ない時間だったので、早くピッチに戻りたかったのが本音です」
松永英機監督もマルチンスに触れた。
「選手の命を第一に考えないといけません。あの状況で、ドクターの確認のもと、やれる、と判断しました。ただ、そうはいっても精密に判断できたわけではないので今後は経過を見てメディカルが対応することになります。難しい判断でしたが、やらせない、よりも、やれる、という判断が上回ったということです」