現地7月11日の「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月11日/グラスコート)大会最終日となる13日目、…
現地7月11日の「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月11日/グラスコート)大会最終日となる13日目、男子シングルス決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が対戦する。日本時間22時に開始予定。【LIVE速報】ジョコビッチVSベレッティーニ「ウィンブルドン」男子シングルス決勝【関連記事】「ウィンブルドン」準決勝振り返り!解説者たちが予想する決勝戦の展望は?
二人の対戦成績はジョコビッチの2勝0敗。初対戦は2019年の「Nitto ATPファイナルズ」でジョコビッチがストレート勝利、2度目は先月の「全仏オープン」準々決勝でベレッティーニが1セット返したものの、ジョコビッチが6-3、6-2、6-7(5)、7-5で勝利していた。
ジョコビッチは今大会、1回戦でワイルドカードのジャック・ドレイパー(イギリス)に第1セットを奪われながらも逆転勝利。以降はすべてストレート勝利で、元世界ランキング5位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)、第17シードのクリスチャン・ガリン(チリ)、第10シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)なども下している。
ジョコビッチは、優勝すれば「ウィンブルドン」3大会連続6回目の優勝。そしてなんといっても、ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)が持つグランドスラム歴代最多優勝記録(20回)に並ぶことになる。また、今年の「全豪オープン」と「全仏オープン」を制しているため、ここで勝てば、自身初の年間グランドスラムにリーチとなる。
一方のベレッティーニは1回戦で世界59位のギド・ペラ(アルゼンチン)に4セットを戦った後、3試合ストレート勝利を続けたが、第16シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)との準々決勝、第14シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)との準決勝では再び4セットまでもつれ込んでいる。
ベレッティーニは過去の「ウィンブルドン」で4回戦どまり。グランドスラム全体では2019年の「全米オープン」ベスト4が最高成績で、これが初めて経験する決勝の舞台となる。グランドスラムの男子シングルスで決勝に進んだイタリア人はベレッティーニで4人目、過去のGiorgio de Stefani、Nicola Pietrangeli、Adriano Panattaが立った決勝の舞台はいずれも「全仏オープン」だった。
ベレッティーニは大会前に出場した「ATP500 ロンドン」で、アンディ・マレー(イギリス)、ダニエル・エバンズ(イギリス)らを下し、2019年の「ATP250 シュツットガルト」に続いてグラスコートで2つ目のタイトルを獲得。「ウィンブルドン」でも勝ち進んだことで、グラスコート11連勝中だ。
イタリア人にとっては、同じロンドンで同日行われるサッカー大会「EURO 2020」決勝でイタリア対イングランドが行われることもあって、特別な一日となる。「この日はスポーツにとって素晴らしい日になるね。イタリアで大人気のサッカーと同じタイミングで優勝を目指すことができるなんて最高だよ」とベレッティーニは語る。
様々な記録を達成することがモチベーションを与えてくれると公言するジョコビッチは、「それ(20回目のグランドスラム優勝)が、僕がここにいる理由だよ」と語る。ベレッティーニとの決勝について「決勝では何でも起こり得る。もちろん経験値としては僕が有利だが、ベレッティーニは今季グラスコートで多くの試合に勝ち、ロンドンで優勝した。彼はいい状態で強烈なサーブを決めている。タフな試合になるだろう」と警戒。
試合としては、ビッグサーバーのベレッティーニ対名リターナーのジョコビッチという様相になるものと思われる。ブレークチャンスがどのくらいあるのか、どちらがそのチャンスをモノにするかに注目したい。
(テニスデイリー編集部)
※写真はベレッティーニ(左)とジョコビッチ(右)
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)