U-24日本代表の森保一監督が、12日に行われるU-24ホンジュラス代表とのキリンチャレンジカップ2021の前日会見に出…

U-24日本代表の森保一監督が、12日に行われるU-24ホンジュラス代表とのキリンチャレンジカップ2021の前日会見に出席した。

東京オリンピックの初戦を10日後に控えた中で行われる一戦。同じく東京オリンピックに出場するU-24ホンジュラス代表との対戦は、グループで同居するU-24メキシコ代表を想定しての試合となる。

東京オリンピック本大会が無観客試合となることが決定し、このホンジュラス戦と15日のU-24スペイン代表戦が有観客で行われる最後の試合となる。

金メダルを目指す上で、しっかりと本大会に繋がる試合を見せたいU-24日本代表。森保監督は、試合に向けてオンラインでの記者会見に出席し、意気込みを語った。

−東京五輪初戦まで10日となる中で行われるホンジュラス戦のテーマは

「オリンピックに向けて、チームが始動して来て、昨日までキャンプという形で準備をして来た中で、攻守のコンセプトの確認という部分で、選手たちがピッチ上で共有してくれることをまずは見ていきたいと思います」

「トレーニングキャンプで大学生と2試合練習試合を組みましたが、試合感覚を取り戻そうと選手たちには言っていました。ホンジュラス戦で相手チームのレベルが上がった中で、本大会に向けたゲーム感、ゲーム体力を個々、チームとして上げていければと思います」

ー海外組が想像以上に暑さを感じていると話しているが、コンディションはどう見ているか

「海外組の選手たちはほとんどが前回のU-24の活動からチームとしては1カ月ぐらい活動していない中で、オフを挟んでコンディションを自主トレで、チームのキャンプで上げて来たところは、順調に本大会に向けてコンディションは整えて来ていると思います」

「彼らはヨーロッパで活動していて、キャリアの長さは人それぞれ違いますが、ヨーロッパでの生活が長くなっていって、夏場の日本の高温多湿なところは少しコンディションを作っていくのは難しく、体質も変わって来ているかもしれないので、選手としてはきつい部分もあるのかなと思います」

「そして、トレーニングも密度が濃く、量的にもハードにしているので、選手としてはかなり大変な部分があるかとも思います」

「選手が暑さを感じる、キツさを感じる部分においては、コンディションを崩すことになってはいけませんが、ギリギリのところでオリンピック本大会に向けて良いコンディションを作れるように、厳しい環境の中プランして、選手たちが積極的にトライしてくれていると思います」

ー日本での暑さ対策に関しては、これまでと違った暑さ対策はやっているのか。また、森保監督自身の対策は

「これまでのオリンピックとどういう暑さ対策の違いがあるかは、以前のことを全て把握しているわけではないので比較はできないですけど、選手たちの練習後のクールダウンの部分で、体を少しでも冷やせるように、まずは飲料であったり、摂取するもので体内を冷やせるようにということ。アイスバスは以前もやっていたと思いますが、選手たちには少しでもトレーニング後に、体を冷やせるように回復できるようにということで、対策しています」

「逆に発汗するために、トレーニングの中ではもともと夕方練習する予定でしたけど、時間を早めて少しでも暑い中でトレーニングをしたり、選手たちが高温のお風呂に入ったり、暑さに慣れるということもチームとしてはやっていますし、選手個々もやってくれています」

「私自身の暑さ対策ですが、特にこれといってはないですが、よく食べるということと、休む時は休んで体調を回復するということです」

「現役時代から技術的には高くないですが、体力勝負していたので、自分の方が最後走り切れると思ってやっていたので、夏は大好きです」

ー実戦面では90分のゲームから離れている選手が多いが、ホンジュラス戦で90分使うなどの考えはあるか

「まだ決めているわけではないですけど、ホンジュラス戦、スペイン戦を使って、選手たちには長い時間プレーしてもらえることをチーム全体でうまくローテーションさせていきたいと思っています」

「90分1試合通して高温多湿な中、選手にはプレーして欲しいとは思っているところはありますが、招集から本大会までにというのは時間が限られていますし、Jリーグ組はシーズンの中で疲労を取りながらコンディションを上げていかなければいけないです」

「Jリーグ組はゲーム体力はあまり心配ないと思いますが、海外組はジャマイカ戦からゲームをやっていないというところはあるので、そこは90分時間があればやってもらうことも考えていますけど、90分プレーしなくてもある程度長い時間プレーできれば、十分トレーニングは積んでいますし、逆にコンディション落とすことなく、良いコンディションでオリンピックの開幕を迎えられると考えています。90分プレーしなくても少し長い時間プレーしてくれるように環境づくりをすれば問題ないと思っています」

「これまでの選手がやってきたことに積み上げがありますし、キャンプでも積み上げて来れています。チームとしてもコンセプトの部分では、大学生とのトレーニングマッチを見ても、そんなに選手たちが活動がなくなってゼロになっているという感じにはなかったと思うので、これまでやってきたことを自信を持って選手たちには準備してもらって、できる限りのプレー時間で大会に臨むということで、与えられた条件の中で少しでもベストなコンディションを作って、試合に臨んでもらいたいです」

ーホンジュラスは仮想メキシコになると思う。試合では何を見ていきたいか

「まずは対戦相手のホンジュラスを見たときに、個々の力が非常にしっかりしていること、フィジカル的にも強く、技術的にも優れているチームだと感じました」

「そういった意味で、オリンピック本大会のメキシコ戦等々を考えると、まず我々も個々の局面で相手を上回っていくということを試合の中で確認していきたいなと。選手たちにも、発揮してもらいたいと思います」

「良さである組織的に戦うという部分を、強度高く戦ってくる相手との対戦で選手たちには確認して、感覚を合わせて欲しいなと思っています」

ー選手の背番号について。10番を背負う堂安律についての評価

「背番号については私はノータッチでいます。選手たちとマネージャーが話をしてもらって、一方的にこちらが決めるのではなく、選手個々に色々な思いがあるので、その話を繋ぎながら決めていくことをやってもらっています」

「律については、彼は非常に向上心があって、良い意味で野心がある選手だと思います。自分のため、チームのためにオリンピックで全力で戦ってもらって、チームの勝利に貢献してくれる、チームが大きな成果をあげる中で、力を発揮してもらいたいなと思っています」

「これは律だけではないですが、このオリンピックで我々が考えている、選手たちに考えながらやってもらいたいのは、結果を出して自分の価値を上げる。自分の価値を上げることから、日本のサッカーの価値を上げる、世界に認められるようにということです」

「そして、サポーターや国民の皆さんに結果や戦う姿勢を見て喜んでもらうということを選手たちには考えて欲しいなと思います」

「自分のことをやること、それが自然とチームのためになる、そして応援してくれる方のためにもなると考えてオリンピックに臨んで欲しいなと思います」

「そこは律は常に負けず嫌いで、勝ちたい、少しでも上に行きたいという気持ちを持っていると思うので、自分が実践してもらって、周りにもそういう刺激を与えてもらえればと思います」

ーボールポゼッションではマイボールを大事にすることを言っているように感じる。暑い時期での大切にすることは

「今練習をやっているこの暑さよりも、オリンピック本大会はもっともっと暑い中で戦わないといけないと思いますので、無駄な体力ロスはない方が良いと思っています」

「我々ができるだけボールを保持して戦うということ。ボールを動かしながら相手を動かすことができれば、我々にとって有利な戦いになると思うので、選手たちには言っています」

「その前にボール保持だけに走らないように気をつけなければいけないと思います」

「これまでやってきた攻撃にしても守備にしても優先順位を考えること。攻撃であれば、良い守備をして、奪った時点でできるだけ相手のゴールに向かってプレーするということを、パスの受け手も出し手も、しっかり縦に早くプレーするということを優先順位第一にに持ってやらなければいけないと思います」

「縦に行けなかった場合に、横や後ろを使ってボールを保持して、相手のディフェンスラインを崩すということを優先順位をもって考えられればと思います」

「守備でもボールを失った後、これまで同様できるだけ早くボールを奪い返しに行ければ行くということ。自分たちがボールを保持して有利に戦えると思います」

「切り替わった瞬間ボールを奪いに行く、奪いに行けなければ、これまでやってきた通り優先順位を考えて、コンパクトブロックを作って、相手の攻撃を限定していく、ボールを奪いにいくということを優先順位を持ってやっていければと思います」

「暑いから単純に体力を温存して戦うのではなく、アグレッシブに戦うチャレンジすることを大前提に戦いながら、試合をコントロールできる状況になった時にはコントロールしていくという、これまでやってきたことを優先順位を持って発揮していきたいです」

「これまでやってきたことは攻守において優先順位がある中で、選手たちはやっていて、特別なことはやっていないので、ノーマルフットボールをしっかり実践できるように、相手の嫌なことをやれるように、夏場の戦いをノーマルフットボールから、プラス試合の状況に応じて力を発揮できるように賢くプレーしてもらいたいと思います」

ー今大会は無観客での開催になり、応援でのホームアドバンテージはないと言えるが

「できることならば観客がいるスタジアムでプレーをしたかった、選手にプレーをしてもらいたかったという思いはありますし、そうすることがおっしゃられる通り、ホームのアドバンテージがさらに生かせるのかなというのはありますが、これまでもそうですが、色々な活動の中で、試合もそうですし、与えられた条件の中で、決められたルールの中で我々は戦っていきベストを尽くしていこうということでやってきていました。無観客になったことは決まったことなので、その中で最大限力を発揮して、結果を残すということを考えていきたいと思います」

「無観客での試合決定になりましたけど、テレビの画面を通して、メディアの皆さんの発信を通して多くの方々が我々を応援してくださると感じながら、選手たちには戦って欲しいですし、有観客であっても無観客であっても、選手個人、チームの目標であったりは全く変わりないので、逆に環境に左右されず目標に向かって戦っていける我々の強さを発揮できればと思います」

ーホンジュラス戦とスペイン戦は有観客で開催される。選手に感じてもらいたいものは

「選手に向けて感じてもらいたいことは、まずは有観客であっても無観客であっても、我々が自分が好きなこと、高みを目指して喜びをもってできることを今このコロナ禍で色々な自然災害等々で苦しんでおられる方がいる中で、好きなことができるということを、どんな条件であれ試合ができることに喜びを感じてもらいたい、幸せに感じてもらいたいと思います」

「ホンジュラス戦とスペイン戦のキリンチャレンジカップでは、サポーターの皆さん、観客の皆さんの前で応援してもらってプレーできる喜びを感じながら、プレーして欲しいなと思います」

「選手たち、チームとして目標を持ってこれまで通り一戦一戦勝利を目指して戦っていきます。オリンピックでは目標に向かって、目標を掴み取るためにチャレンジする戦いをすることを、ホンジュラス戦、スペイン戦で選手たちに見せてもらって、自分たち、チームの価値を上げてもらいたいと思うとともに、どんな形であっても我々を応援してくださる方はたくさんいる、環境づくりをしてくださる方がたくさんいることには変わりないので、試合でのプレーを持って、見てくださっている方に勇気や元気をお届けする、励ましのエールとなる試合をしてもらいたいと思っています」