東京2020オリンピックの男子ホッケーに出場する日本代表サムライジャパンのメンバーが6月7日に発表された。(16選手とスタンドバイプレイヤー3選手の計19選手) サムライジャパンの五輪出場は1968年のメキシコ五輪以来、53年…

 東京2020オリンピックの男子ホッケーに出場する日本代表サムライジャパンのメンバーが6月7日に発表された。(16選手とスタンドバイプレイヤー3選手の計19選手)
 サムライジャパンの五輪出場は1968年のメキシコ五輪以来、53年ぶりとなる。2018年のアジア競技大会(ジャカルタ)で初優勝を果たし、アジア王者として臨む大舞台。日本文化に造詣が深く、チームの合言葉に「大和魂」を掲げるオランダ人ヘッドコーチ、シギ・アイクマン氏(シギHC)の指揮のもと、金メダルを目指すサムライたちの横顔を全5回に分けて紹介する。

第3回紹介選手(4名)

・田中健太
・北里謙治
・山﨑晃嗣
・渡辺晃大

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田中 健太(タナカ ケンタ)

年齢:33
生年月日:1988/5/4
出身地:滋賀県、身長:173、体重:69
出身校:春照小学校/伊吹山中学校/天理高校/立命館大学
ポジション:FW
チーム:HGC HC
日本代表キャップ数:154
背番号:9
シギHC評・武将に例えると:織田信長
キャッチコピー:日本ホッケー界の頼れるエース

選手紹介:2018年からオランダリーグの強豪クラブHGCで活躍。キレのあるドリブルと大事な場面で得点を決める勝負強さに注目。18年アジア大会では決勝戦の2ゴールを含め、7試合で7ゴールを決める活躍を見せた。尊敬するアスリートはイチロー、三浦知良。個人でYouTubeチャンネルを開設し、ホッケースキルやオランダリーグの様子などを積極的に情報発信している。20年9月に第一子が誕生し、直後のオランダーリーグの試合でゴールを決め、ゆりかごのゴールパフォーマンスを披露した。

2019年五輪テスト大会でプレーする田中健太 写真=金子周平 オランダリーグでゴールを決め、娘の誕生を喜ぶゴールパフォーマンスをする田中健太 写真=HGC

北里 謙治(キタザト ケンジ)

年齢:32
生年月日:1989/5/19
出身地:熊本県、身長:175、体重:70
出身校:小国町スポーツ少年団/小国中学校/小国高校/山梨学院大学
ポジション:FW
チーム:ALDER 飯能
所属:飯能市役所
日本代表キャップ数:162
背番号:11
シギHC評・武将に例えると:徳川家康
キャッチコピー:火の国の英雄

選手紹介:スピードに乗ったドリブルと強烈なシュートが武器。少林寺拳法で培ったブレない体幹から繰り出されるドラッグフリックでも得点を量産し、高円宮牌ホッケー日本リーグ男子H2では二度の得点王を獲得。歴代通算個人得点ランキング1位の82得点。趣味はドライブ。年齢の近い三谷選手と仲がよく、「ケンケン」と呼ばれている。

北里謙治は強靭な体幹が強み 写真=公益社団法人日本ホッケー協会 日本リーグでプレーする北里謙治 写真=小澤友恵

山﨑 晃嗣(ヤマサキ コウジ)

年齢:28
生年月日:1996/2/27
出身地:島根県、身長:169、体重:67
出身校:広島ホッケースポーツ少年団/広島ホッケースポーツ少年団/横田高校/山梨学院大学
ポジション:FW
チーム:岐阜朝日クラブ
所属:株式会社SCREENホールディングス
日本代表キャップ数:97
背番号:1
シギHC評・武将に例えると:上杉謙信
キャッチコピー:ヤマサキ一番

選手紹介:目標は世界ナンバーワンプレイヤーと公言するミスターストイック。スティックにボールが吸い付いているかのようか華麗なドリブルやリフティングテクニックは必見。シュートの決定力もあり、2019年テスト大会ではニュージーランド相手に豪快な2得点を決めた。過去にオマーンやニュージーランドの国内リーグに参戦した経験も。個人でYouTubeチャンネルを開設し、スキル動画を中心に、モーニングルーティーンでプロテインを飲む様子を紹介するなど情報発信に積極的に取り組んでいる。

山﨑晃嗣の強化合宿でのプレー 写真=公益社団法人日本ホッケー協会 岐阜朝日クラブ BLUEDEVILSでプレーする山﨑晃嗣 写真=田中勝吾

渡辺 晃大(ワタナベ コウタ)

年齢:24
生年月日:1995/10/30
出身地:福井県、身長:179、体重:78
出身校:糸生小学校/朝日中学校/丹生高校/立命館大学
ポジション:FW
チーム:ヴェルコスタ福井
所属:越前町役場
日本代表キャップ数:74
背番号:31
シギHC評・武将に例えると:本多忠勝
キャッチコピー:サイドの支配者

選手紹介:サムライジャパンのなかでもトップクラスの身体能力の高さを誇り、スピードとパワーはピカイチ。シギHCからも注目選手の一人にあげられる存在。2019年にはオーストラリア最高峰の国内リーグに参戦した。趣味はサイクリングと釣り。海外勢にも引けをとらないスピードに乗ったドリブルで敵陣を切り裂く。

2019年五輪テスト大会で得点を喜び合う渡辺晃大(左)と田中健太 写真=金子周平 渡辺晃大はオーストラリアリーグでのプレー経験もある(中央) 写真=Hockey One

※選手データはすべて記事公開時点のもの