「私とチームは、準々決勝まで到達できて幸せだった」と語ったフェデラー7月7日、…

「私とチームは、準々決勝まで到達できて幸せだった」と語ったフェデラー

7月7日、ウィンブルドン男子シングルス準々決勝、第6シードのロジャー・フェデラー(スイス/世界ランク8位)は、第14シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド/同18位)と対戦。3-6、6(4)-7、0-6で敗れた。フェデラーにとって22回目のウィンブルドンは、ベスト8で敗退となった。

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今大会、フェデラーはまず1回戦でアドリアン・マナリノ(フランス/同41位)と対戦。先に2セットを奪われる展開となったが、相手の棄権という形で勝利。2回戦でリシャール・ガスケ(フランス/同56位)にストレート勝利、3回戦のキャメロン・ノリー(イギリス/同34位)[29]に3-1、4回戦のロレンツォ・ソネゴ(イタリア/同27位)[23]をストレートで下してベスト8に進出。そしてフルカチュとの準々決勝は、チャンスを生かすことができずに敗戦を喫した。

記者会見で、フルカチュに対して「明らかにいいプレーされたからね。勝利に値するよ」と語ったフェデラーは、今後について「今後数日をかけて話し合って決めるよ」「遅かれ早かれ、家族やチームと話し合って発表すると思う」と発言。加えて「私の決断は一つ、最も快適と思える場所を選ぶことだ。ここを離れることも。いや、そうならないように願っているよ。もちろん、目標は(笑) プレー続行だ」と語った。


以下、会見でのフェデラーの一問一答である。

Q.コートから出る際、観客から大きな拍手で送られました。

「タフでしたね。このあとのラウンドには出られないわけで、特にここ(ウィンブルドン)では、そのような状況に慣れていなかったからね。

観客からの拍手は素晴らしいものだった。それが大好きだし、プレーをする理由でもある。だから100%の観客が入ったことは素晴らしかったけど、残念ながら私のストレート負けを見せることになってしまった。

それでも、ここ数年に渡ってここで受けてきたサポートに対しては非常に感謝をしている。今日もまた特別なものだったよ。外に出られて、テニスを見て、選手を応援する。フベルト(フルカチュ)は素晴らしいプレーをしたけれど、タフな終わり方だった」

Q.あなたがプレーする最後のウィンブルドンですか? センターコートは最後でしょうか?

「わからない。本当にわからないよ。改めて考える必要がある。元々、私の目標は、もっとウィンブルドンでプレーすることだった。最初の目標は昨年のウィンブルドンだったけれど、パンデミックでなくなってしまった。

今年、出場できたことは本当にうれしいことだ。言ったように、ウィンブルドン後のことについては、改めてみんなと話すつもりだった。そのウィンブルドンが終わった。数日(話し合いを)することになる。

実際、ここまでやってきたことに関しては、本当にうれしい思いだ。ウィンブルドンですべての経験を積んだあとでも、同じレベルでプレーすることができた。もちろん、もう一度プレーをしたい。けど、私の年齢では次に何が起こるかわからないからね」

Q.ベストの状態になるには、試合数が足りなかった、数ヶ月先になると思いますか?

「正直なところ、試合数とそれ(ベストな状態)が一致するかはわからない。実際、体は全体的に元気だからね。パリとジュネーブとドーハとハレでプレーし、負けたことも合わせて、ここまでの過程を過ごせたことはハッピーだ。ウィンブルドンのタフさ、フィットネスに合わせられたからね。

最高のレベルで競走したいのであれば、私はベターなプレーヤーにならなければならない。例えば、フルカチュやハレでのフィリックス(オジェ・アリアシム/カナダ)が見せたように、より良い選手が私にそういったことを想起させることはわかっていた。物事が肉体的にも微妙になる」

Q.オリンピックは参加しますか?

「先ほど説明したとおり、今後数日をかけて話し合って決めるよ。繰り返しになってすまないが、私はウィンブルドンが完了するまで、すべての判断を待つと言いました。それが終わったけど、どこに向かうかはまだ決めていないんだ。それ以上のことは言えない。遅かれ早かれ、家族やチームと話し合って発表すると思う」

Q.今回の挑戦はどのような評価ですか? まだ決めてないとのことですが、即座の引退もありえますか?

「いや、予測を持っているものだけだね。リハビリの過程では、目標が必要なんだ。山全体を一度に見渡すことは無理だしね。段階的にいかなければならない。ウィンブルドンは最初のスーパーステップだった。

それが終わったので、改めて評価しなければならない。何がうまく行って、何がうまく行かなかったのか。体の状態は? ヒザはどうなのか? 心はどう感じているか、それらを話し合わなければならない。ハレでのフィリックス戦、今日の試合のように難しい状況ではプラスαの努力が必要だった。

正直にいうと、それは本当に大変だと思った。そして、チームと時間をかけて話をしなければならない。時間をかけて正しい決断をする必要がある。私の決断は一つ、最も快適と思える場所を選ぶことだ。

ここを離れることも。いや、そうならないように願っているよ。もちろん、目標は(笑) プレー続行だ」

Q.その前の4試合より、最初からラッシュをかけていたようですが、今日は自身のプレーは、予測とは違うものでしたか?

「そうだね。十分チャンスがあると思っていたよ。もし、自分のサーブをしっかりキープできるなら、彼のセカンドサーブでチャンスを作り、自分の好きな展開に持ち込んでいきたいと考えていた。

しかし、第1セットの最初の段階で苦労することになった。サーブで少しリズムがずれた感じがした。難しい状況に陥って、チャンスを逃すことになった。最初のセットは、もっとうまくやる必要があったし、うまくやった彼は素晴らしかったね。

第2セットはなんとか勝つ方法を見出した。ブレークして4-1になった。そのあと、4-2でブレークされて、エンドが変更となり、向かい風に立ち向かう難しい状況になった。それは、私にとっては好ましくない状況だとはわかっていた。

セットカウント0-2となって、彼に勢いが出て、思うようにスイングされ、より難度が増してしまった。明らかにいいプレーされたからね。勝利に値するよ」

Q.手術後にやったこと、学んだことを教えてもらえますか?

「そのプロセスは、信じられないほどスローだった。正直、もっと早く回復したいと焦った。本来の目標は昨年のウィンブルドンに出場することだった。今年はかろうじてプレーする体を作った気がしているね。

長くて苦しい道のりだった。それでも何度も言ったように、楽しい時間でもあった。上り坂をゆっくり着実に登っていた。どう言うべきか、過去のリハビリとは違ったね。ネガティブな経験だけど、私にとって新しい経験は楽しみでもあった。

私には目標があって、リハビリで落ち込むつもりはなかったんだ。まず目標は松葉杖なしで歩くことになった。次の目標は、再びプレーできるようにすること。それ以来、さまざまなことをやってテニスコートに戻ったんだ。

そのプロセスは実際に楽しめた。常にもっと早く進むことを期待していたけど、しっかり決めたステップを進んでいたので、挫折ということはなかった。いいリハビリの過程だったと思う。

しかし、明らかに私のプレーには、まだ多くのことがかけている。10年前、15年前、20年前だったら、もっとシンプルで極普通のことが、今日では自然にできない。いつも、自分を呼び起こすために、精神的にプラスαの努力をした。これをやらなければならない、とね。

コート上で、たくさんのアイディアがあるのだが、素晴らしい選手との厳しい試合では、やりたいことができないこともできず、微妙な状況もあった。

その経験を生かせたと思う。私とチームは、準々決勝まで到達できて幸せだった。もちろん、負けたことは残念だけど、チャンスもあった。すべてについて見通しを持っていたので、よかったとは思う」

Q.聞くことができるなら。この18ヵ月間に多くのことを経験した一方で、失ったものもあると思います。それを取り戻すことは簡単ですか? 乗り越えるために、どのくらいの時間を要しますか?

「いい質問だね。正直わからない。この瞬間、私はがっかりしている。大会が終わり、大きな目標を逃して、私は気が抜けているし、疲れ果てている。ひどく疲れて昼寝をしたいなと今は思っている。

18ヵ月間は、長く大変な道のりだった。繰り返しになるけど、この数週間から数ヵ月に起こったことに関しては、非常に満足しているよ。

少ししたら、また元気になると思う。私は、その過程をわかっている。一生懸命になり、そしてとても悲しい気持ちになって数時間たちました。数日間たてば、完全に元気になるはず。そうなれば、元通りの自分になる。まずはチームと話をして、すべてを理解し、言わなければならないことを言い、聞いて、どうしたいかを話をする必要がある」

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