アラブ首長国連邦・ドバイで開催された「ドバイ・デューティーフリー選手権」(ATP500/2月27~3月4日/賞金総額242万9150ドル/ハードコート)のシングルス決勝で、第1シードのアンディ・マレー(イギリス)がフェルナンド・ベルダス…

 アラブ首長国連邦・ドバイで開催された「ドバイ・デューティーフリー選手権」(ATP500/2月27~3月4日/賞金総額242万9150ドル/ハードコート)のシングルス決勝で、第1シードのアンディ・マレー(イギリス)がフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)を6-3 6-2で下し、今季初のタイトルを獲得した。

 これはマレーのキャリア45番目の優勝となる。またこの勝利で、彼は大会の25年の歴史上初のイギリス人チャンピオンとなった。  マレーにとって、ここ8大会で7番目の決勝、そして昨年5月のマドリッドからの16大会を振り返ると14番目の決勝となる。彼が決勝進出を逃した、たった2つの大会は、2016年全米オープンと2017年全豪オープンだった。  「ここまで素晴らしい歩みだった」とマレー。「多くの試合をこなせば、大きな大会(グランドスラム大会)に臨むための自信を得ることができる」。  今大会はマレーにとって、1月の全豪オープン4回戦で敗れて以来の大会出場だった。あの敗戦のあと、彼は一時期、帯状疱疹にかかり回復に努めていた。  「休養期間をとっていたことを鑑みれば、6日間で5試合、ダブルス(パートナーはセルビアのネナド・ジモニッチ)を入れると6試合プレーしたということは、肉体的(回復という)意味で本当にポジティブなことだ」とマレーは言った。  2012年にここドバイで決勝に進んだことのある世界1位のマレーは、ベルダスコとの対戦成績を13勝1敗とリードを広げた。  決勝では、両選手が自分のリズムと相手の出方を探り合う中、最初の3ゲームはすべてブレークだった。

 ベルダスコは第6ゲームでマレーにブレークされるまで、わずかにリードしていたが、そのあたりで均衡は破れ、第8ゲームでもブレークされて第1セットを落とすことになった。

 第2セットでマレーは、ベルダスコのサービスを2度ブレークした。第3ゲームではフォアハンドのウィナーによって、第7ゲームでは3度目のブレークポイントで、それをやってのけている。  元トップ10プレーヤーであり、現世界35位のベルダスコは、キャリアを通しての12回のトライで、一度もナンバーワンの選手を倒したことがなかった。  「彼は相手選手を急き立てる」とベルダスコは言った。「同時に、言うまでもなく、僕はこの前の試合ほどボールをクリーンに打ち抜いていると感じられなかったし、また心地よさも感じられなかった」。  マレーは今季初の優勝までの道のりで、マッチポイントをしのいだ末にタイトルを獲得した4人目の選手となった。彼はフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)と対戦した準々決勝で、キャリアでも最多の、7つのマッチポイントをセーブした末に勝っていた。(C)AP(テニスマガジン)