現地7月7日に「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月1…

現地7月7日に「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月11日/グラスコート)9日目が行われ、男子第6シードのロジャー・フェデラー(スイス)が準々決勝で敗退した。ATP公式サイトなどが報じている。【大会概要】ジョコビッチやバーティも出場!「ウィンブルドン」【実際の投稿】フェデラーに勝利のフルカチュ「夢が叶った」【実際の写真】ベスト4を決め、ピッチに倒れ込むシャポバロフ(4連写)【実際の動画】ベレッティーニ、友人であるオジェ アリアシムに熱いハグ

フェデラーは、第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を破ってベスト8入りしていた第14シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)に3-6、6-7(4)、0-6のストレート負け。

最多8度の優勝を誇り前回2019大会で準優勝していた「ウィンブルドン」でグランドスラム歴代最多の優勝回数(20回)を更新することが期待されていたが、それはお預けとなってしまった。来月40歳を迎えるフェデラーは、「ウィンブルドン」に来年以降に戻ってくるかどうかは「わからない」としたものの、引退については考えていないと話している。

勝利したフルカチュは、「ロジャーに勝ったなんて、しかもこの“ウィンブルドン”の芝で勝てるなんて、夢が叶ったね。大会前にあまりグラスコートの試合に出られなかったので、最初は自信がなかったんだけど、勝ち上がっていくにつれて自分を信じられるようになったよ。昨日の試合(準々決勝)でセンターコートを経験していたことが助けになったね」とコメント。

第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、ベスト8唯一のノーシード選手である世界ランキング世界48位のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に6-3、6-4、6-4の貫禄勝ちで準決勝進出。これでグラスコート通算100勝目(18敗)となった。

フェデラーとラファエル・ナダル(スペイン)が持つグランドスラム優勝記録にあと1回と迫っているジョコビッチだが、「僕は誰の背中も追っていない。自分だけの道、自分だけの歴史を作っているところなんだ。愛するスポーツで歴史の一部になれるのは特権だね。(記録を作ることは)モチベーションを与えてくれるよ」と話している。

準々決勝の残る2カードでは、「ウィンブルドン」で初のベスト8進出を果たしたカナダ勢の明暗が分かれた。第10シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)は約3時間半にわたる第25シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)とのシーソーゲームを制して、6-4、3-6、5-7、6-1、6-4で勝利。一方、第16シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に3-6、7-5、5-7、3-6で敗れた。

準決勝は、ジョコビッチ対シャポバロフ、ベレッティーニ対フルカチュ。フェデラーが敗退したことにより、少なくとも一人は初の決勝に挑むことが確定している。

日本勢では、女子ダブルスの第5シード、青山修子(日本/近藤乳業)/柴原瑛菜(日本/橋本総業ホールディングス)ペアが第16シードのルーシー・ラデッカ(チェコ)/マリー・ブーズコバ(チェコ)ペアとの7-6(3)、7-5という接戦を制して準決勝進出。男子ダブルスの第14シード、マクラクラン勉(日本/イカイ)/レイブン・クラーセン(南アフリカ)ペアは、シモーネ・ボレッリ(イタリア)/マッシモ・ゴンサレス(アルゼンチン)ペアにストレートで敗れてベスト8どまり。

ジュニアでは、磯村志が男子シングルスでは初戦敗退となったが、男子ダブルスで2回戦進出。女子シングルスの長谷川愛依と女子ダブルスの松田絵理香は1回戦敗退に終わった。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのフェデラー

(Photo by AELTC/Edward Whitaker - Pool/Getty Images)