セカンドホームのシンガポール・ナショナルスタジアムに移動し、スーパーラグビー挑戦2年目の初勝利を目指したサンウルブズ(日本)だが、3月4日、ターゲットにしていたキングズ(南アフリカ)を倒せず、23-37で、開幕から2連敗となった。 開始早…

 セカンドホームのシンガポール・ナショナルスタジアムに移動し、スーパーラグビー挑戦2年目の初勝利を目指したサンウルブズ(日本)だが、3月4日、ターゲットにしていたキングズ(南アフリカ)を倒せず、23-37で、開幕から2連敗となった。

 開始早々、サンウルブズにオフサイドの反則があり、キングズがPGで先制した。さらに14分、サンウルブズは敵陣22メートルライン内に入ったもののブレイクダウンでボールがこぼれ、キングズにカウンターアタックを許し、途中交代で入ったばかりのSHルディ・ファンローイエンがトライを挙げた。

 早めに点差を詰めたいサンウルブズは20分、またも敵陣深くに入り、左に人数を余らせ得点チャンスだったが、CTBデレック・カーペンターが痛恨のノックオンで嫌な流れとなる。しかしスクラムで再開直後、FL金正奎がブレイクダウンでからんで相手の反則を引き出し、SH田中史朗がタップから速攻を仕掛けると、CTBティモシー・ラファエレがスコアラーとなり、シンガポールのファンを喜ばせた。

 だが、昨季18チーム中17位だったキングズも今季初勝利へ必死で、33分に点差は広がる。ハーフウェイ付近のラインアウトからの攻撃でWTBマルコム・ジェアーが抜け出し、サポートしたFLクリス・クルータがディフェンスの間を突いてゴールに持ち込み、7-17とキングズが10点リードして、そのまま前半を終えた。

 後半の序盤はしぶとい守りを見せたサンウルブズだが、互いに2本ずつPGを決め、迎えた65分(後半25分)、キングズが敵陣22メートルライン外のラインアウトからドライビングモールでゴールラインを割り、大きな追加点を挙げる。

 75分、サンウルブズはWTB福岡堅樹がインターセプトトライで5点を返したが、リスタートして数秒後、キングズは敵陣22メートルライン内でターンオーバーし、つないで、WTBジェアーがゴール左隅に飛び込んで勝負あり。

 日本の狼軍団はラストアタックでWTB中鶴隆彰がトライを奪い返し意地を見せたが、7点差以内の敗戦で与えられるボーナスポイントも手にすることはできなかった。

 サンウルブズはこれで0勝2敗(総勝点0)、キングズは1勝1敗(総勝点4)となった。

 サンウルブズは次週から南アフリカで2連戦となり、現地時間11日にブルームフォンテインでチーターズと対戦する。