メキシコ・アカプルコで開催されている「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/2月27日~3月4日/賞金総額149万1310ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第3シード…
メキシコ・アカプルコで開催されている「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/2月27日~3月4日/賞金総額149万1310ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第3シードのマリン・チリッチ(スペイン)を6-1 6-2で下して決勝に駒を進めた。
今季初、キャリアで70番目のタイトルを目指す30歳のナダルは、今大会での連勝記録を「14試合」「28セット」に更新した。彼は2005年と2013年に優勝している。
ナダルは決勝でサム・クエリー(アメリカ)と対戦する。クエリーは準決勝で、第6シードのニック・キリオス(オーストラリア)を3-6 6-1 7-5のフルセットの戦いの末に倒して勝ち上がった。
ナダルにとって、これは1月の全豪オープン決勝でロジャー・フェデラー(スイス)に敗れて以来の大会だ。ナダルが最後にハードコートの大会で優勝したのは、2014年1月のドーハ(ATP250)まで遡る。
「チリッチに対してこのようなスコアで勝つには、自分の“当たり日”である必要がある」とナダル。「チリッチのような選手と対戦するときにはいつも競った試合で苦しむことを予期するものだが、今日はそうではなかった。彼にも勝つチャンスはあったと思うが、今日の僕はいいプレーをした」。
一方、クエリーは傑出した週を続けている。彼は決勝に進む過程で、第5シードのダビド・ゴファン(ベルギー)、第4シードのドミニク・ティーム(オーストリア)、そして第6シードのニック・キリオス(オーストラリア)を連続で破った。キリオスは準々決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を競り合いの末に倒していた。
クエリーは前年度覇者のティームが今大会で記録していた7試合連続勝利に終止符も打っている。
「明日の決勝は、今日にも増して難しい戦いとなる。もっとも厳しいテストになるだろう」とクエリー。「今日、僕は素晴らしいプレーをした。でも明日、ナダルを倒すためには今日以上にいいプレーをする必要がある」。
クエリーは2016年デルレイビーチ(ATP250)以来となるキャリア9番目のタイトルを目指して戦っている。クエリーとナダルのこれまでの対戦成績は、4勝0敗でナダルがリードしている。(C)AP(テニスマガジン)