■得点ランク首位タイのFWルキアンは守備でも貢献度大 磐田から前半戦のMVPをあげるなら、ルキアンを選ぶ。 加入3年目…
■得点ランク首位タイのFWルキアンは守備でも貢献度大
磐田から前半戦のMVPをあげるなら、ルキアンを選ぶ。
加入3年目のブラジル人FWは、リーグトップタイとなる11ゴールをあげている。2節以降は先発出場を続け、チーム4位のプレータイムを記録している。
3-4-2-1のシステムで1トップに入るルキアンは、屈強なフィジカルを生かして攻撃の起点となる。ラフなボールでもほぼ確実に収めることで、前線へのパスをハイプレスを回避する手段として使えるのは大きい。
ディフェンス面での貢献度も高い。攻から守への切り替えを意識し、2シャドーやアウトサイドの選手に代わってスペースを埋めることもある。前節の長崎戦では、相手CKのシーンでカイオ・セザールのヘディングシュートをかき出した。ここで先制点を許さなかったことが、1対0の勝利につながったのだった。
守備については「もともとそういうスタイルを持っています」と切り出し、「自分がハードワークをすることが、ある意味でコミュニケーションだと思っています。後ろの選手たちがそれを見て、“俺もやらなきゃ”というメッセージになるようにハードワークしています」と話す。
8連勝には笑顔を見せたが、気持ちを緩めることはない。
「首位ということは一旦忘れて、1試合1試合に全力で入っていきたいと思います。1戦1戦集中して、臨みたいと思います」
■J2残留争いも熾烈! 松本は名波監督就任2試合目で初勝利
前半戦終了時点で、首位の磐田(勝点47)、2位の京都(同44)、3位のFC琉球(同43)、4位の新潟(同41)が勝点40以上をあげている。昨シーズンはギラヴァンツ北九州(同44)、徳島ヴォルティス(同43)、長崎(同40)の3チームだったから、より高いレベルの競争が繰り広げられている。
トップ4を追いかけるチームも、5位のヴァンフォーレ甲府が勝点37、6位の山形と7位の長崎が同36となっている。昨シーズンの前半戦を7位で折り返した磐田は、勝点30だった。セカンドグループの争いもまた、レベルが高いものとなっている。
J2残留争いはどうか。
19位の愛媛FC、20位のザスパクサツ群馬、21位の大宮アルディージャ、それに22位のSC相模原が、J3降格圏に沈んでいる。とはいえ、勝点19で18位の北九州と大宮は勝点3差しかなく、勝点21で17位の栃木SC、同22で16位の松本山雅FC、松本と同勝点で15位のレノファ山口FCあたりまでは、現時点でJ2残留争いの当事者に含まれると考えていい。
そのなかで、名波浩監督が就任した松本が、新体制2試合目で初勝利をあげた。5連勝中の東京ヴェルディをホームに迎え、2対1の勝利をつかんだ。
松本は前への意識が高まっている。明確な意思を持ったパスが、縦方向へ入るようになった。
試合後の名波監督も「体重も前、選択も前で、観に来てくれた方に“ちょっと変わったかな”という匂いは感じされられたと思います」と振り返っている。「2試合目で勝てたのは少しラッキーかな」とも話したが、次節の山形戦に向けては「アウェイに乗り込んでいい試合を、なんて悠長なことを言っていられる順位ではないので、しっかりと勝点3を取れる戦略を練って選手たちを前向きにプレーさせたい」と語る。
一気に4チームがJ3へ降格する今シーズンは、J2残留争いも激しさを増していく。順位表のボトムハーフからも、目が離せなくなっていくだろう。