第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は、3日の「アサヒスーパードライ プレゼンツ 2017 WBC強化試合」で阪神(19時開始、京セラドーム)と対戦し、2-4で敗れた。■強…

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は、3日の「アサヒスーパードライ プレゼンツ 2017 WBC強化試合」で阪神(19時開始、京セラドーム)と対戦し、2-4で敗れた。

■強化試合で阪神に敗戦…小久保監督「2番手以降のピッチャーは良かった」も…

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は、3日の「アサヒスーパードライ プレゼンツ 2017 WBC強化試合」で阪神(19時開始、京セラドーム)と対戦し、2-4で敗れた。

 先発の武田翔太投手(ソフトバンク)が2回までに3失点。1次ラウンドは65球の球数制限があるだけに、小久保裕紀監督は2回終了時で53球に達していた右腕をあっさりと代えると、本番さながらの継投策で3回以降は無失点。しかし、2-3となった8回に秋吉亮投手(ヤクルト)が痛恨の失点でリードを広げられ、追い上げムードが途切れた。守護神最有力候補に浮上していたサイド右腕が崩れたことで、指揮官にとっては悩ましい状況となった。

 3回から7回までの救援リレーは完璧だった。2番手・牧田が2イニングをわずか21球で“6者凡退”に抑えると、平野、増井、松井が1イニングずつを無失点。すると、沈黙していた打線は7回に中田のソロ、8回には内野ゴロの間に1点を返し、1点差に迫った。「2番手以降のピッチャーは良かった」。以前から、継投について大阪での2試合(3日・阪神戦、5日・オリックス戦)は「実戦(WBC本番)を想定した形になる」と話していた小久保監督も確かな手応えを感じていた。

■守護神最有力候補の秋吉、「中継ぎでも抑えでも一緒」

 8回には左腕・岡田を左打者の鳥谷へのワンポイントで投入。2球で投ゴロに仕留めると、続く右打者の原口のところで秋吉にスイッチした。この試合の前、あらためて「本番で取るであろう作戦を取ります」と話していた指揮官は「最後は秋吉を準備しています」と言及し、「(守護神の)第一候補か?」と聞かれると、「そうですね」と明かしていた。

 “守護神”を投入して残り2つのアウトを取り、勢いをつけて最後のイニングへ。そして、4番・筒香からの攻撃で、逆転を狙いたい――。まさに実戦を想定した小久保監督の采配だったが、秋吉は原口にレフト前ヒットを許すと、1死から糸原に適時二塁打を浴び、リードを広げられた。

 指揮官から守護神候補に挙げられたことについて「1イニングを抑えるということは、中継ぎでも抑えでも一緒だと思う」と話した右腕。この日の登板については、「本番を想定した形だったが?」と聞かれると「負けている場面で行きましたけど、しっかり抑えて次の攻撃に流れを持っていくように、ゼロで帰ってこなければいけなかった」と反省しきりだった。

 試合前、5日のオリックス戦のクローザーについて、小久保監督は「それは秋吉の内容次第」と話していた。阪神戦で無失点に抑えていれば、間違いなく再び秋吉を起用していたはずだが、果たしてどうなるか。本番前最後の試合でも、継投に注目が集まる。