メキシコ・アカプルコで開催されている「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/2月27日~3月4日/賞金総額149万1310ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第6シードのニック・キリオス(オーストラリア)が、2…

 メキシコ・アカプルコで開催されている「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/2月27日~3月4日/賞金総額149万1310ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第6シードのニック・キリオス(オーストラリア)が、25本のサービスエースを駆使して第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を7-6(9) 7-5で下し、準決勝に進出した。  キリオスは、第1セットだけで16本のサービスエースを放ち、世界2位のジョコビッチに対する初対戦を制した。キリオスの次の対戦相手はサム・クエリー(アメリカ)だ。クエリーは第4シードのドミニク・ティーム(オーストリア)を6-1 7-5で倒して勝ち上がった。  もうひとつの準決勝の顔合わせは、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第3シードのマリン・チリッチ(クロアチア)となった。  「これはビッグな勝利だ」とキリオスは試合後に言った。「僕は少しナーバスだった。観客は間違いなくジョコビッチのほうを応援していただろうからね。彼は史上もっとも偉大な選手のひとりだ。でも僕は自信を胸にプレーしていた。サービスは僕の最良の武器であり、今夜の対戦はサービスがもっとも冴えた試合のひとつだったと思う」。  世界17位で21歳のキリオスは、初対戦でロジャー・フェデラー(スイス)、ナダルも破っている選手なのである。彼は、2014年のウィンブルドンでナダルを、2015年のマドリッドでフェデラーを倒していた。  ジョコビッチにとって、これは全豪オープン2回戦での敗退以来のツアー大会出場だった。  キリオスは、このアカプルコで調子のよい週を送っているクエリーを乗り越えることができたなら、決勝でナダルとふたたび対戦できる可能性がある。  クエリーは、前年度覇者のティームを下して2年連続での準決勝進出を決めた。2016年のクエリーは、そこでティームに敗れていたが、今年の彼は世界11位で第5シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を下した翌日に、わずか66分でティームをも退け、ティームの7試合連続勝利に終止符を打った。   「彼(クエリー)はビッグサーバーだ。以前に対戦したことがあるから、何を予想すべきかわかっている」とキリオスは言った。(C)AP(テニスマガジン)