■7月3日/J1第21節 ベガルタ仙台―浦和レッズ (ユアスタ) 3日に行われたJ1の第21節では、ベガルタ仙台と浦和レ…
■7月3日/J1第21節 ベガルタ仙台―浦和レッズ (ユアスタ)
3日に行われたJ1の第21節では、ベガルタ仙台と浦和レッズが対戦し、0-0の引き分けで終了した。浦和はシュート数が14本と再三のチャンスを作ったが、相手GKの好セーブに阻まれるなど決定機を決めきれずに、3連勝を逃した。
今節の浦和は、勝ち点2を落とした印象を受ける。試合前の順位は勝ち点34で5位につけていて、ACLプレーオフ出場圏となる3位の名古屋とは勝ち点差が3と、今節で勝ち点3を積み上げられれば、一気に上位との差を詰めることができた。
加えて、試合前に同じ勝ち点で並んでいた4位のヴィッセル神戸は、仙台戦の一足先に行われた湘南ベルマーレとの試合は3-1で神戸が勝っていた。
浦和のボール支配率は62%で、枠内シュートも相手の3本に対して8本と、ほとんどの時間を攻撃に費やした。試合内容でも仙台を圧倒していただけに、是が非でも勝ち点3を持ち帰りたかったところだ。
◼︎相手チームが進める“ユンカー対策”…その時、どうするか
好調の攻撃陣も今節は不発に終わった。
ユンカーの無双も手伝って5月から快進撃を続けていた浦和だが、ここに来て、相手チームはユンカーにマンマークをつけたりと、対策を重ねている。幸い、直近の浦和においてはユンカー以外の攻撃の選択肢も充実していて、小泉佳穂や田中達也、明本考浩などが連携し、コンスタントにゴールやアシストという結果を出していた。しかし、リーグも後半戦を迎え、ユンカーを封じられた時の対応もチーム内で共有しておかなければならないだろう。
特に、今節の仙台にとって好材料だったと思われるのは、前回対戦の際にユンカーとのマッチアップを経験していたことだ。
4月下旬にチームに合流したユンカーのリーグデビュー戦は、ちょうど5月9日に行われた第13節の仙台戦だった。ここでユンカーは後半13分に名刺がわりのゴールを決めて、そこから4戦連続ゴールを達成して5月度のMVPに輝くなど、一気にインパクトを残した。
ここまでの対戦を見ると、初めてユンカーと対峙する相手チームは、前線でボールをおさめられて且つ決定力も高いユンカーに対し、どのチームも手を焼いていた印象を受ける。前回の対戦でそのデータベースを得ることができた仙台には、他チームに比べて、ある程度のアドバンテージがあったのかもしれない。
そういった意味では、リーグ後半戦はユンカーとの対戦歴があるチームも多いため、相手から見れば初戦よりは対策が立てやすくなるだろう。強いチームや好調なチームが相手からマークされることは当然だが、そういった時にこそ、チームの実力が試される。
実際、今節の仙台戦では、特に後半、浦和は最後の形まで攻め上がるものの得点に結びつかず、時計の針が進むにつれて、焦りが散見された。守る側の相手にとってみればカウンターを狙いやすくなるし、こういった形で相手の術中にはまるのは避けたいところではある。
◼︎リーグ後半戦を制する鍵は「勝負強さ」
浦和が掲げている“3年計画”は、2019年の年末に発表されたもので、2022年にはリーグ優勝という目標を設定している。
その中期的なビジョンも今年で2年目。今シーズンは監督や選手を大幅に入れ替え、戦術やチームのスタイルも一新した。さらに大型補強が当たり、「個の能力を最大限に発揮」「前向き・攻撃的・情熱的なプレー」「攻守に切れ目のない・相手を休ませないプレー」という“3年計画”のコンセプトは、ここまでおおむね実現できている印象だ。
しかし、良い試合内容を見せられるチームは多く存在するが、タイトルを狙うのであれば、ここぞというタイミングでは確実に勝利を手にしなくてはならない。
GK西川周作も試合後の会見では、「この0-0の結果を誰一人、満足していなかった。試合後、(選手たちの)顔を見ても悔しさがあって、自分たちはもっと上に行かなければいけないう確信を持つことができた。引き分けではいけない、ACLの出場圏を必ず取るという共通の意識は強い。チーム内の雰囲気でそれが見えたことは良かった」と話した。
充実した試合内容を誇れるからこそ、今、浦和に求められているものは、どんな時にも勝ち切れる勝負強さ。真の実力が明るみになるであろうリーグ後半戦には、さらなる快進撃を期待したい。
■試合結果
浦和レッズ 0-0 ベガルタ仙台
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