メキシコ・アカプルコで開催されている「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/2月27日~3月4日/賞金総額149万1310ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がフアン …
メキシコ・アカプルコで開催されている「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/2月27日~3月4日/賞金総額149万1310ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)を4-6 6-4 6-4のフルセットの戦いの末に下し、準々決勝に進出した。 1月の全豪オープン2回戦で敗れて以来のツアー大会をプレーしているジョコビッチは、2009年全米オープン優勝者であり、昨年のリオ五輪1回戦で自分を7-6(4) 7-6(2)で下したデル ポトロを倒すのに苦労した。 これはふたりの間のリオ五輪以来の対戦だった。 「デル ポトロと対戦するときは毎回、非常に緊迫し、感動がある、質の高い試合になる」とジョコビッチは言った。「今回は彼を倒すことができてうれしいよ」。 ジョコビッチは自分のプレーを振り返り、「いいプレーができたと思う。ある状況では戦略的に正しいプレーをしていなかったが、多くのミスはおかさなかったし、多くの難しいボールを返してもいた」と言った。「デル ポトロがサービスとフォアハンドを思いきりハードヒットしてくるときは、誰だって十分に追いつけない。だから僕は予測しようと努め、第3セットのキーポイントで重要なボールを返球した。この非常に競った試合は1、2ポイントが勝利を分けたと思う」。 ジョコビッチはまた、「深夜1時にスタジアムが満杯だなんて信じられなかった。僕らを観に来て、サポートしてくれた人々にお礼を言いたい」と言い添えることを忘れなかった。 今大会に初出場したジョコビッチは、第3セットで先にブレークを許し、一時3-4とリードされたが、すぐにブレークバックした。あとは自身のサービスゲームをキープし、そして、もう一度デル ポトロのサービスをブレークして勝利をつかんだ。 「観客は大いに試合を楽しんでくれたと思う」と言ったのはデル ポトロだ。「僕らの間の、またも白熱したバトルだった。そして今度はノール(ジョコビッチの愛称)に勝利の女神が微笑んだ。第3セットでは僕にも勝つチャンスがあったが、彼はレベルを上げて、重要な瞬間にはどんなミスもおかさなかった。彼は勝利に値した」と相手を労った。 「物事には常にポジティブな部分がある。僕にとってシーズンは始まったばかりで、ハードワークを続けているところだ。ライバルたちが現在の僕の弱点(バックハンド)にショットを打ってきても、いつの日か、それを僕が望むやり方で打ち返せるようになることを願っているよ」。 先週のデルレイビーチ(ATP250)でデル ポトロは準決勝に進み、そこでミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に敗れていた。 ジョコビッチは準々決勝で第6シードのニック・キリオス(オーストラリア)と対戦する。キリオスはドナルド・ヤング(アメリカ)を6-2 6-4で下して勝ち上がった。 前年度覇者で第4シードのドミニク・ティーム(オーストリア)は、アドリアン・マナリノ(フランス)を7-5 6-3で倒して準々決勝に進んだ。この試合はティームにとって今季7連勝目で、メキシコでの7度目の勝利に当たる。先週のティームはリオデジャネイロ(ATP500)でキャリア8番目のタイトルを獲得している。
ティームの準々決勝の相手はサム・クエリー(アメリカ)だ。クエリーは第5シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を6-2 6-3で下して勝ち上がった。(C)AP(テニスマガジン)協力◎ATPツアー