「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月11日/グラスコート)の男子シングルス1回戦で第9シードのディエ…
「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月11日/グラスコート)の男子シングルス1回戦で第9シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦した世界ランキング46位のブノワ・ペール(フランス)が、やる気のなさを理由にコードバイオレーションを科せられた。米スポーツメディア ESPNなど複数のメディアが報じている。【動画】ペールの仰天ショットトップ10!
雨で中断された試合はシュワルツマンが6-3、6-4でリードした状態で翌日に再開。第3セットの最初の5ゲームを落としたペールは、第6ゲームの冒頭、フォアハンドのリターンを2本ネットにかける。そこで主審がペールに対して、やる気のなさを理由にコードバイオレーションを言い渡した。ペールは自分の椅子に戻ると、痛みを感じていると伝え、理学療法士を呼びたいと訴える。しかし主審はこの要求を拒否し、ペールの嘆願にもかかわらずコードバイオレーションを取り下げず、もっとスポーツマンシップを見せるよう促した。
このやり取りの間に、スタンドの観客から「みんなの時間を無駄にしている!」と罵声を浴びせられたペールは、続く2ポイントを失って試合終了。0-6で落とした第3セットは20分足らずで終わった。ペールが試合を投げ出したのは今回が初めてではない。3月の「ATP250 ブエノスアイレス」でも劣勢になるや否や、ダブルフォルトを狙ってサーブをわざと外している。
ペールは試合後の記者会見で、やる気のなさを指摘した主審の評価に不満を抱えていることを明かし、「観客はどうだっていい。俺は自分のためにプレーする。それだけだ。人のためにはプレーしない」とコメント。「バブル生活の中でもベストを尽くすようにしているけど、俺にとってこのような状況でテニスをするのは不可能だ。ベストを尽くそうと思っているけど俺には大変なことなんだ」と話している。
ペールは今シーズンわずか2勝しかしておらず、5月頭に出場した「ATP1000 マドリード」以降は連敗が続いている。彼は以前、「全豪オープン」での隔離生活に対しても不満を露わにし、主催者の選手に対する扱いを「恥ずべき行為」と批判。その後も新型コロナウイルスの影響により観客のいないツアーをけなし、自らの振舞いによって「東京オリンピック」代表に選抜されるチャンスを失ってもなお、態度を改める様子は見られない。自分のためにプレーしているのであればいっそうのこと、出場した試合は最後まで全力で戦い抜いてほしいものである。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2020年「全豪オープン」でのペール
(Photo by Hannah Peters/Getty Images)