6月7日、東京2020オリンピックの男子ホッケーに出場する日本代表サムライジャパンのメンバーが発表された。(16選手とスタンドバイプレイヤー3選手の計19選手) サムライジャパンの五輪出場は1968年のメキシコ五輪以来、53年…

 6月7日、東京2020オリンピックの男子ホッケーに出場する日本代表サムライジャパンのメンバーが発表された。(16選手とスタンドバイプレイヤー3選手の計19選手)
 サムライジャパンの五輪出場は1968年のメキシコ五輪以来、53年ぶりとなる。2018年のアジア競技大会(ジャカルタ)で初優勝を果たし、アジア王者として臨む大舞台。日本文化に造詣が深く、チームの合言葉に「大和魂」を掲げるオランダ人ヘッドコーチ、シギ・アイクマン氏(シギHC)の指揮のもと、金メダルを目指すサムライたちの横顔を全5回に分けて紹介する。

第2回紹介選手(4名)

・三谷元騎
・山田翔太
・田中海渡
・霧下義貴

第1回はこちら

三谷 元騎(ミタニ ゲンキ)

年齢:30
生年月日:1990/6/12
出身地:福井県、身長:181、体重:68
出身校:朝日西小学校/朝日西中学校/丹生高校/天理大学
ポジション:MF
チーム:ヴェルコスタ福井
所属:越前町役場
日本代表キャップ数:168
背番号:4
シギHC評・武将に例えると:足利尊氏
キャッチコピー:越前のドリブルキング

選手紹介:大学時代から日本代表として世界と戦い、日本代表キャップ数168の経験豊富なMF。五輪延期が決まり、コロナ禍で練習ができなかった時期は妻が自転車に娘を乗せ、ランニングする三谷選手に伴走。家族の協力でモチベーションを維持。
ロンドン、リオ五輪予選での悔しい経験を経て迎える東京五輪に向け、6月11日の記者会見では「金メダルを目指す」と宣言。キレキレのドリブルとパスワーク、そしてサムライジャパンの副将としてのリーダーシップに注目。2015年夏にはニュージーランドリーグでプレーした経験を持つ。趣味はドライブ。

山田 翔太(ヤマダ ショウタ)

年齢:26
生年月日:1994/12/21
出身地:滋賀県、身長:177、体重:76
出身校:伊吹スポーツ少年団/伊吹山中学校/伊吹高校/天理大学
ポジション:DF
チーム:岐阜朝日クラブ
所属:公益社団法人ぎふ瑞穂スポーツガーデン
日本代表キャップ数:102
背番号:25
シギHC評・武将に例えると:井伊直勝
キャッチコピー:リアルターミネーター

選手紹介:攻撃的な右DF。スクープの飛距離は約70mとチーム一、二を争う(対抗馬は膳棚大剛選手)。右サイドからスクープやスイープなどのロングパスで好機を作り、パスコースがなければ自らドリブル突破できるスキルも兼ね備えている。野性的な身体能力を持ち、身のこなしも動物のようにしなやか。(大学時代までは襟足の長い髪型がトレードマークだったという意外な一面も)
日本代表キャップ数は100を超え、国際大会の経験も積んできた。ドラッグフリックの名手で日本の得点源となる一人。ペナルティーコーナーからのゴール量産に期待したい。

田中 海渡(タナカ カイト)

年齢:25
生年月日:1995/11/1
出身地:岩手県、身長:177、体重:70
出身校:一方井ホッケースポーツ少年団/一方井中学校/天理高校/天理大学
ポジション:MF
チーム:表示灯フラーテルホッケーチーム
所属:表示灯株式会社
日本代表キャップ数:45
背番号:14
シギHC評・武将に例えると:武田信虎
キャッチコピー:忍者系隠密MF

選手紹介:パス・ドリブル・シュート・守備となんでもこなせるオールマイティーなMF。性格はおとなしく寡黙だが、ピッチ上での競り合いの強さはピカイチ。おしゃれに気を使っていてスニーカー好きな一面も。2018年アジア大会優勝メンバーとして活躍したが、その後スペイン1部リーグに参戦し、R.C.JOLASETA(ホラセタ)でプレー。代表選考会に参加できず、一時期メンバーから外れたがその後復帰しての五輪メンバー入り。強く正確なスイープヒットに注目。

霧下 義貴(キリシタ ヨシキ)

年齢:22
生年月日:1998/12/27
出身地:奈良県、身長:181、体重:72
出身校:畝傍中学校/天理高校/天理大学
ポジション:DF
チーム:LIEBE栃木
所属:公益財団法人栃木県スポーツ協会
日本代表キャップ数:55
背番号:32
シギHC評・武将に例えると:真田幸村
キャッチコピー:奈良・畝傍(うねび)の星

選手紹介:五輪選出メンバー16名中、最年少の22歳。体格に恵まれたファイター系DF。スピード・瞬発力も兼ね備えており、後方からの攻撃的なプレーが特徴。2019年五輪テスト大会の3位決定戦vsマレーシアではペナルティーコーナーのドラッグフリックで2ゴールをあげた。サムラジャパンのInstagramでは一発芸を披露するなどひょうきんな一面もあわせ持つ。2019・20年の高円宮牌ホッケー日本リーグベスト11、20年関西学生秋季リーグではMVPを獲得。国内での実績は充分、国際舞台での若い力の躍動に期待がかかる。

※選手データはすべて記事公開時点のもの