フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。

このチャンネル大好評企画である元男子シングル日本代表小塚崇彦さんとの対談第8話では、現役引退後、スケート靴の刃である、「ブレード」、さらにはスケート靴の開発に携わる小塚さんの「開発秘話」について語られた。

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従来のものにプラスして、日本の技術を詰め込んだものを・・・


現役引退後、様々な活動の一つとしてブレードの開発を行っている小塚さん。2018年には既に開発したブレードの発売を行ったものの、現在もさらなる質の向上を求め開発を続けているという。

「元々あったブレードにプラスして製法や質の高さなど、日本の技術を詰め込んだものを作りたいと思っています。正直ぱっと見は、ほぼ変わらないです」

宇野昌磨選手をはじめとした多くのスケーターも使用しているというこの「小塚ブレード」。自身が手掛けるブレードへのこだわりについて、小塚さんはこう語っている。

「着地の時に実はブレードがたわむようになっているんです。というのも、たわむことで、ショックを吸収してくれる。そうすると、足首への負担も少し減るんですよね。そして、しなるようにちゃんと作っておかないとどこかでブレードが折れてしまう。特に男子選手は力を入れた時に折れてしまう場合もあるので、そういったことも解消できるよう選手たちに、困っていることをヒアリングをするところから始めました」

人間の能力を引き出せるような靴を作りたい

年々、ルール改正が施されるほか、男子のみならず女子も4回転ジャンプを跳ぶなど、変化を遂げていくフィギュア界。高難度の技が繰り広げられていく一方で、より体の負担を減らすために道具そのものの開発も日々進化していっている。先のブレードに加え、現在スケート靴も開発中という小塚さんは、開発に至った経緯についてこう話す。

「元々サーキットレースをやっていて、その際に清水宏保さん(スピードスケート男子・1998年長野冬季五輪金メダリスト)と一緒になったところから全てが始まりました。清水さんのスケート靴を作っていた方がフィギュアスケートの靴も作ってみたいという話があったんです。
その間に、競輪の靴をカーボンで作成したら凄く反発があり、歳を重ねた人がある大会でその靴を履いて優勝したという事例があったんです。なので、フィギュアスケートの靴もその反発を使ったらもっとジャンプが跳べるのではないかという話になりました」

「人間の能力を引き出せるような靴を作りたい」と語る小塚さんが目指すのは、夢の5回転ジャンプを跳べる靴。
そこへ向け、現在は最終段階まできているという。

「長くずっと練習できることが1番大事なので、履き心地と怪我をしないことを1番に進めていますが、やはり難しいですね。
もちろんジャンプを跳べるようにということを考えるのはありますが、どうしてもカーボンだから硬い。その硬いイメージがあるが故に、興味を示してもらいにくいんですが、それを解消する技術が日本にはあるんです。そこで作っていただいていてもう出来ています。履き心地も良いですし、靴もたわむようになりました。あとは履いて履き心地を確かめるだけの段階です」

そして公開された動画内では、完成したスケート靴の履き心地を確かめる上で小塚さんに立ちはだかる「ある課題」についても語られている。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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