錦織圭、ウィンブルドン9度目の2回戦進出「リターンをしっかりプレーできた」6月…

錦織圭、ウィンブルドン9度目の2回戦進出「リターンをしっかりプレーできた」

6月30日、ウィンブルドン男子シングルス1回戦で、錦織圭(日清食品/世界ランク53位)が、アレクセイ・ポピュリン(オーストラリア/同67位)を6-4、6-4、6-4のストレートで下し、9度目となる初戦突破を決めた。また、この日の勝利は、錦織にとってグランドスラム通算100勝目という記念すべき勝利となっている。

【画像】錦織圭のグランドスラム通算100勝をATP&ウィンブルドンが祝福

11大会連続12度目のウィンブルドン出場を果たした錦織は、196cmの身長から強烈なサーブを放つポピュリンと対戦。この日の試合、開始早々にブレークに成功した錦織は、その後も深いボールでポピュリンの反撃を許さず、第1セットを先取する。第2セット以降も、ポピュリンも攻撃的なショットを見せたが、錦織は落ち着いた試合運びでサービスキープを続け、2回戦進出を果たした。

試合後の会見で錦織は、サーブを武器とするポピュリンを相手に「リターンをしっかりプレーできたのは大きかった」と攻撃的にプレーできたことが勝利へのカギだったとコメント。また、グランドスラム通算100勝目を挙げたことに「何も感じません(笑)」と冗談交じりで語ったが、「今日の試合を見ると、経験値の差というのがあった。本当はもうちょっといいプレーヤーだけど、芝での良さが出ていなかった」と、自身がこれまで積み重ねてきたものが勝敗を分けたとした。

2回戦で錦織は、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア/同78位)と対戦。トンプソンは、第12シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同14位)を4時間3分の熱戦の末、フルセットで下し勝ち上がっている。

以下、会見での錦織の一問一答である。

Q. グランドスラム通算100勝ということでどういう意味を持つ数字でしょうか?

「何も感じません(笑) 何と答えれば正解かわからないですけど、まぁ今日の試合を見ると、経験値の差というのがあるのかなというのもありましたかね。彼はハードやクレーはもうちょっとちゃんとプレーできますけど、芝でそんなにまだ試合をしていないので、ミスが多かったり動きがそこまでよくなかったり、本当はもうちょっといいプレーヤーだけど、芝での良さがまだまだ出ていないのかなと思いました」

Q.落ち着いてプレーしているように見えたが、どこを気を付けていましたか?

「リターンがキーだと思っていました。セカンド(サーブ)になったときに、攻めたい意識はありましたし、ただ入れるだけでもラリー戦になったらチャンスはあったと思いますけど、攻めるという気持ちをセカンドサーブの時に持って、真ん中でも深く入って、そこからポイントの組み立てがうまくできていた。相手のサーブも良かったですけど、大事なところでリターンをしっかりプレーできたのは大きかったですね」

Q.改めて錦織選手にとってオリンピックの位置づけはどのように考えていますか?

「やっぱりランキングを上げるためにはオリンピックは優先できない。今年もポイントがあるのかどうか理解していないんですけど、たぶんないので、そこがモチベーションが若干欠けるところではありますよね。賞金もポイントもないしと考えると、その労力をグランドスラムに注ぎたいというせめぎあいのところもある。でも、オリンピックはオリンピックですごい意味のあるものだし、というところで葛藤は正直なところあります。特別なものとして考えてはいます」

Q.芝はサーブの優位になると言われますが、逆にコースや回転、プレースメントを考えると、スピードがなくてもキープできるのかなと思うのですが、どのように考えていますか?

「自分のサービスゲーム的にはハードコートよりも簡単にキープできるときはありますけど、やっぱりスピードの出る背の高い選手に比べたら辛いは辛いですね。そこに労力がかかるし、自分の工夫次第でハードコートよりキープしやすいというところはもうちょっと模索というか、どれだけ簡単にキープできるかというところも大事になってくる。頑張りたいところです」

「良い点で言えば、リターンの時にハードとかクレーみたいに肩より上で打たされることがそんなにない。思い切りスピンサーブを使ってくるティエムみたいな選手がいたらあれですけど。それがないぶん、コースが読めれば返せたりするので、そこは唯一、背の低い人が優位になるところですね。球速としては速いので、目で慣れるしかないですけど、読みが当たれば返しやすい。今日のセカンドサーブのリターンを攻めるといったところも、深く入ればすぐに自分の攻撃のターンが回ってくるので、そこもリターンがうまく入ればすぐ攻撃に展開できるというところは自分の優位になると思います」

Q.手首はどうでしょうか?

「大丈夫です」

Q.(芝は)滑りやすく感じましたか?

「僕はそこまで。滑ってましたけど(笑)  センターコートみたいな感じは(ない)。でも、ここでオリンピックやった時かな、その時はすごい滑るのを感じて、例年以上に滑るなと感じました。僕がやったコートはそこまでで、センターはケガ人が出ているので、どうかわからないですけど」

Q.数年前まで芝のコートに対して、ネガティブな言葉もありましたが、楽しそうにプレーしているように見えました。他のグランドスラムと比べて、良いことがありそうだと感じていますか?

「今日の試合で多少自信がつきましたけど、まだもうちょっと試合は必要かなと思います。別に楽しくはないですけど、ポイントが早く終わる分、そんなに本調子じゃなくても勝てたりはするので、一発がある選手とかは。だから、復帰したての選手とかにはいいコートかなと思います。自信をつけるためには。クレーとかだったらすべてが揃っていないと勝てないですし、芝ではサーブとリターン、ボレー、何個か良い点があれば、今日みたいに1ブレークできれば勝てたりもする。タイブレークを取れれば勝てたりもするので、チャンスはあるコートかなと思っています。それも自分のサーブがキーになってくると思います。どれだけちゃんとキープできるか」