現地28日に開幕した「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~…

現地28日に開幕した「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月11日/グラスコート)。2年ぶりに開催された大会では、1日目から波乱が起きている。ATP公式サイトなどが報じた。【大会概要】錦織圭やフェデラーも出場!「ウィンブルドン」

波乱の一つは、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)の1回戦敗退。「全仏オープン」決勝で世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に2セットアップと、優勝まであと一歩に迫っていた戦いが記憶に新しいチチパスだったが、世界ランキング57位のフランシス・ティアフォー(アメリカ)に4-6、4-6、3-6のストレート負けを喫した。

同世代の二人は予選も合わせて過去2戦ともチチパスが勝利していたが、ティアフォーには確信があったようで、「今朝目が覚めた時、チチパスを破ると思った」と話している。ティアフォーにとってはトップ5の選手からの初勝利となった。

対するチチパスは、「全仏オープン」の疲労もあり、グラスコートでの前哨戦に一度も出場していなかった。開幕直前に行われた2大会、マヨルカかイーストボーンに出場すべきだったと後悔を口にしたチチパスは、「(グラスコートでの)試合を経験していないことが大きかったね。クレーコートからグラスコートへの変換は最も難しいと思う。うまく順応することができなかった」と述べている。

さらには、第19シードのヤニク・シナー(イタリア)も、世界48位のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に7-5、3-6、5-7、3-6と逆転負けして姿を消した。「ウィンブルドン」では2019年に予選1回戦敗退を喫しており、本戦に出場するのはこれが初めて。先々週の「ATP500 ロンドン」で世界309位の19歳、ジャック・ドレイパー(イギリス)に初戦敗退と、芝では経験も実績も足りない点が響いた。

一方、2013年、2016年の2度優勝したアンディ・マレー(イギリス)は、ワイルドカードで参戦している今回、第24シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)に6-4、6-3、5-7、6-3で勝利。シングルスとしてはベスト8に終わった2017年以来の勝利を挙げた。

この試合で17本ものサービスエースを決めたマレーは、第3セットで5-0とリードし、マッチポイントも手にしたが、そこで決めきれずに4セットまで勝負がもつれ込んだ。「もっと早く試合を終わらせるべきだった」と反省したマレーは「なぜみんなが、これが僕にとって最後の“ウィンブルドン”になるのか、現役最後の試合になるのかと質問するのかわからないよ。僕はこれからもプレーを続けるつもりだ。それを望んでいるし、今も高いレベルでプレーすることができる。僕は今季ほとんど試合に出ていないのに、世界28位の選手に勝てたんだからね」と自信を見せている。

そのほかには、第1シードのジョコビッチ、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、第8シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)らシード選手が2回戦進出。

一方の女子では、2011年、2014年のチャンピオンである第10シードのペトラ・クビトバ(チェコ)が初戦敗退。2017年「全米オープン」覇者である世界73位のスローン・スティーブンス(アメリカ)に3-6、4-6でストレート負けを喫した。クビトバは、「今日は自分の良さを出すことができなかった。彼女の方が上だったわ。サーブも良くて、全然ミスをしなかったし、動きも良かった」と相手を称えた。

クビトバ以外には番狂わせもなく、第2シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)、第4シードのソフィア・ケニン(アメリカ)、第7シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)、第11シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)、第18シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)などが1回戦を突破している。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのチチパス

(Photo by AELTC/David Gray-Pool/Getty Images)