スペイン代表のルイス・エンリケ監督が、クロアチア代表との一戦を振り返った。スペインサッカー連盟(RFEF)が伝えた。 ス…

スペイン代表のルイス・エンリケ監督が、クロアチア代表との一戦を振り返った。スペインサッカー連盟(RFEF)が伝えた。

スペインは28日、ユーロ2020のラウンド16でクロアチアと対戦。すると20分に衝撃のシーンが。ペドリがバックパスを送ると、GKウナイ・シモンがトラップ失敗。そのままゴールに吸い込まれ、クロアチアが先制する。

よもやの失点となったスペインだが38分にパブロ・サラビアのゴールで同点に。さらに後半には、セサル・アスピリクエタ、フェラン・トーレスがゴールを決めて逆転に成功した。

失意のオウンゴールからバウンスバックを見せたが、試合終盤にまさかの展開に。85分にミスラフ・オルシッチ、92分にマリオ・パシャリッチがネットを揺らし3-3となり延長戦に突入する。

その延長戦では、100分にアルバロ・モラタがゴールを奪い勝ち越すと、103分にはミケル・オヤルサバルがゴールを奪い、3-5に。そのまま逃げ切り、ベスト8に進出した。

ルイス・エンリケ監督は激闘を振り返り「ジェットコースターに飲み込まれそうになった。家族が耐えられたかどうかはわからない。このような試合で2度目のチャンスがきたことは不思議なことだ」とコメントした。

それでも「唯一のミスは、1-3になった時のプレーだ。そのタイミングでロングボールを蹴ってはいけない。例えそれができた場合でもだ。3-5になった時は、チームがやるべきプレーをした」と語り、2点リードした後の戦い方が失敗だったと振り返った。

この試合で延長戦で勝ち越しゴールを奪ったモラタについて言及。グループステージでは決定機逸やPK失敗などで批判が集まり、脅迫を受けていたが、ルイス・エンリケ監督は信じていたと明かした。

「私は何カ月も前から言っていることを守っている。我々は1人の選手に依存してゴールを決めるような代表チームではない」

「アルバロの全てを評価しない監督は世界中にいないだろう。彼がスペイン人であることはとても幸運だ」

また、先制点に繋がるオウンゴールを与えてしまったGKダニ・オルモについても言及。ミスが起こるという教訓になったとし、咎めるつもりはないとした。

「サッカーはミスの多いゲームであり、選手になりたい子供たちに教訓を与えることになった。ミスではなく、トライを心配しなければならない。彼は信じられないようなセーブをし、個性を発揮している」

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