いよいよ本日28日に「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月11日/グラスコート)が開幕となる。それに向…
いよいよ本日28日に「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月11日/グラスコート)が開幕となる。それに向けた最後の前哨戦で、「ウィンブルドン」第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がグラスコート初の優勝を飾った。ATP公式ウェブサイトが伝えている。【マッチハイライト】ダニール・メドベージェフ vs サム・クエリー/ATP250マヨルカ/決勝【マッチハイライト】アレックス・デミノー vs ロレンツォ・ソネゴ/ATP250イーストボーン/決勝【動画】必見!デミノーの華麗な足さばき!
メドベージェフは第1シードとして「ATP250 マヨルカ」(スペイン・マヨルカ/6月20日~6月26日/グラスコート)に出場。第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第4シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)といった難敵を下してグラスコート初の決勝に進出すると、世界60位サム・クエリー(アメリカ)を6-4、6-2で退けた。ベースラインの深い位置でリターンすることでクエリーの強烈なサーブを無効化し、一度も相手にブレークポイントを許すことなくストレートで勝利した。メドベージェフにとっては3月の「ATP250 マルセイユ」に続いてシーズン2つ目、通算11個目のタイトルとなる。
「芝でプレーするのは昔から好きだよ。4年前に僕にとって一番好きなサーフェスだと言ったこともある。その後でハードコートで結果を出すようになったから、そちらでやるのが楽しくなってきたけどね。芝の大会は少ないので、このタイトルが獲れたことは僕にとって大きな意味がある。優勝できて嬉しいけど、今はより大きなタイトル、“ウィンブルドン”を狙っている」
そして「ATP250 イーストボーン」(イギリス・イーストボーン/6月21日~6月26日/グラスコート)でも芝の新王者が誕生。第2シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)がワイルドカードの世界144位リアム・ブローディ(イギリス)、ラッキールーザーの世界77位クォン・スンウ(韓国)らを下して決勝へ進出。最後は第3シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア)に4-6、6-4、7-6(5)で逆転勝利を果たした。
「ATP250 シュツットガルト」でベスト8、「ATP500 ロンドン」でベスト4だったデミノーは、これで今季グラスコートでの戦績が8勝2敗に。「メンタルの力を発揮する必要があった。負けないように機会を待つのではなく、勝ちに行くためにより積極的に出なければならなかった。相手がそのチャンスを与えてくれないのはわかっているからね。5つ目のタイトルを獲得できて嬉しいよ」
決勝でのデミノーは拮抗した内容の第1セットを落とした後、セカンドサーブ10本のうち9本でポイントを奪うという勝負強さを発揮。第3セットでタイブレークに突入したように最後まで接戦となった展開に競り勝った。
なお、そんなデミノーは準決勝でのあるプレーが話題を集めた。クォンと対戦したその試合で、相手がネットギリギリに落としたドロップショットを走って打ち返したデミノーは、勢い余ってネットにぶつかりそうになったが両手を空中でバタバタさせてなんとかこらえると、そのままプレーを続けてそのポイントを手にしていたのだ。
ネットを飛び越えていいのか、あるいはラケットを相手コートについて体を起こしていいのかが定かでなかったため、「とにかくネットに触れないようにこらえた」とデミノー本人はその時のことを振り返っていた。なお、彼のその時の動きを「繊細なダンス」と表現したATPによれば、もし彼の腕やラケットがボールを打った後でネットを越えてもルール上は問題ないとのこと。ボールが生きている間にネットに触れたり、相手コートに入ったりするとポイントを失うが、デミノーの場合はボールを打った後だったので、止まれずに空中でネットを越えるのはOK、だと解説している。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP250 マヨルカ」でのメドベージェフ
(Photo by Quality Sport Images/Getty Images)