緊急事態宣言により開催が1か月伸びた「3x3FOOTBALL BATTLE Vol.2」が快晴の中、開催された。小さいコートの中で繰り広げられる3人制のスモールサイドフットボール。テクニック、フィジカル、駆け引きを巧みに駆使し、ゴールを狙う…
緊急事態宣言により開催が1か月伸びた「3x3FOOTBALL BATTLE Vol.2」が快晴の中、開催された。
小さいコートの中で繰り広げられる3人制のスモールサイドフットボール。テクニック、フィジカル、駆け引きを巧みに駆使し、ゴールを狙う。勝者が残り続け、多くの勝利をあげたチームがチャンピオンとなる。
ルールを簡単におさらいすると、スモールフィールドにミニゴールを設置、3対3の3分間マッチ。2点先取したら、その時点で勝利。同点の場合は両チーム敗退となる。
⼤会時間内の2時間で一番多く勝利したチームが優勝だ。
ただ、今大会はそれにプラスして「エクストラバトル」が登場。参加費とは別にお金を払って、大会が用意したスペシャルチームと対決を挑む。ルールは同じだが、スペシャルチームに勝てば2勝分のポイントが加算されるビックチャンス!
何度でもチャレンジできるがゆえに、ここで勝利を重ねられれば優勝への近道となりえる。
[写真]=松岡健三郎
梅雨時期ということもあり、前回大会同様、天候が心配されたが、この日は快晴。気持ちよく汗を流すプレイヤーたち。しかし、前日の雨でピッチが濡れているため、足を滑らせたり、ボールが滑るなど、思わぬミスから失点に直結してしまうシーンもあった。
そのくらい一つのミスが命取りになるのが3×3フットボールだ。
前回優勝した「CTRZ」がオープニングゲームから登場、3連勝で幸先の良いスタートを見せる。
王者と2戦目に対戦したのが、人気フットボールユーチューバーの「リゼム LISEM CHANNEL」のメンバーからなる「リベルタス合同会社」。初の3×3に戸惑ったようで、王者の前にあっけなく敗退。
しかし、サッカーエリートが集まるリベルタス合同会社は4連敗してしまったのちに、4連勝するなど、すぐにアジャストし、能力の高さを見せた。「サッカーとも違う、フットサルとも違う、また別の特徴のゲームなので、スタートが難しかったですね」と話しながらも、結果9ポイントの3位で終え、結果発表時も驚きの結果となったようだ。
この模様はYouTube「リゼム LISEM CHANNEL」で配信予定。
[写真]=松岡健三郎
大会2時間の中で何度もエントリーができて、2コートにわかれて順番を待つため。どちらに強いチームがいるか、いつ移動するかの駆け引きも勝利を重ねるポイントとなる。
さらには今大会新設された「エクストラバトル」で、いわゆる“課金”でワンチャンを狙うか。しかし、エクストラバトルのハードルは想像以上に高かった。
そのスペシャルチームは、元フットサル日本代表・稲葉洸太郎。日本屈指の卓越した技術を持つストリートフットボーラー“K”。そして、北京オリンピック日本代表にも選出されたプロサッカー選手の一柳夢吾の3名。
この3選手が最高のバランスを見せ、得点こそ奪われる場面は数回あり、引き分けの試合があったものの、12試合して負けはゼロ。勝たなければ「2ポイント」獲得ならないため、どのチームもこのチャンスをモノにすることはできなかった。
そのため、優勝戦線とは無関係のイベントとなってしまったが、なかなか体感できないトップ選手との対戦に「お金を払ってでも体験できてよかった」と話す選手も。
[写真]=松岡健三郎
現在も海外でのプレーを目指して、現役を続ける一柳さんは「久しぶりの緊張感ある戦いができて楽しかったです。初めて3×3をプレーしましたが、ヴェルディ時代の練習を思い出しました。サッカーとは違いますが、サッカーに必要な要素はたくさんあって勉強になりました。(稲葉・Kの)お二人がうまかったので、とてもやりやすかったです」。
また相手もうなるテクニックで“#アソビタオセ”ていたKは「止めて・蹴る技術はみなさん高かったですが、正直にプレーしすぎていた感じですね。ちょっとしたタイミングのズレを生むと、パスが通ったり、シュートが決まったりします。そこは稲葉さんがとても上手でしたね」と、一般チームとの違いを解説してくれた。
大会に話を戻すと、優勝を飾ったのは「FC oneonone」。こちらも一柳さんと同様に海外でプレーを願う選手たちで、現在コロナ過で練習を共にするプレーヤーで結成したチーム。
普段はサッカーしかプレーしておらず、大会のボールもフットサルボールだったため、すべてがいつもと違う環境だったにもかかわらず、海外を目指すだけあって、どんな環境にもすぐにアジャストしてみせた。
「やるからには優勝を目指していましたが、まさかですね。一つずつ勝ちながら、戦い方の正解を見つけていった感じですね。コツコツやっていたら優勝できました。10万円は4人で分けたいと思います」
と、今大会最多の7連勝するなど16ポイント獲得。2位の「CTRZ」に3ポイント差をつけ、大会をアソビタオセたFC oneononeが見事優勝賞金10万円をゲットした。
これで終わらないのが、この大会!
賞金10万円を倍にできる「ダブルアップチャレンジ」が待っている。スペシャルチームと対戦して勝てば20万円ゲット。しかし負けてしまうと、20万円どころか、10万円も没収となり、思い出だけが残ることに。
ちなみに前回はダブルアップチャレンジに失敗して、賞金獲得なしで終わっている。今大会優勝した「FC oneonone」は、「チャレンジはしません!」と宣言し、10万円獲得して大会が終了。
「エクストラバトルで戦ってみて、これは無理だと思ったので、確実に(10万円を)いただくことにしました」とビックチャンスより現実的は判断を選んだ。これも海外で戦うためには必要な要素かもしれない。
次回大会は8月ごろに開催予定。詳細は3x3FOOTBALL オフィシャル Instagramから。
写真・文=松岡健三郎
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