陸上の新たな五輪内定者が会見 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権は、27日までに大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。28日は新たに内定した一部選手が大阪市内で会見。男子100メートル3位で内定した…

陸上の新たな五輪内定者が会見

 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権は、27日までに大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。28日は新たに内定した一部選手が大阪市内で会見。男子100メートル3位で内定した山縣亮太(セイコー)は、3大会連続五輪へ意気込みを語った。

 山縣は10秒27(追い風0.2メートル)で3位。10秒15で初優勝した多田修平(住友電工)、10秒19で2位だったデーデー・ブルーノ(東海大)に続いてフィニッシュした。ロンドン五輪、リオ五輪に続く3度目の夢舞台。史上最もハイレベルとされたレースを終えて3日が経ち、改めて心境を明かした。

「今回は厳しい代表選考を勝ち上がって来られたのでホッとしています。日本選手権は10年くらい出て過去一番緊張した。それが力みに繋がった。自分のレースができなかったのが反省。本番では決勝進出を目標にして頑張りたい。変わらずいい緊張感に包まれている。自分の持てる力を発揮できるように頑張りたい」

 昨年からコロナ禍の戦いとなり「競技を普通に続けるのも大変な状況。陸上競技、スポーツの意義を改めて考えた。やっぱりスポーツは楽しいなと。そう考えてやってきました」と乗り越えた。100メートル決勝では、レース中に靴ひもがほどけるアクシデントも。二重で結んでいなかったことを明かし「これまでほどけたこともなかったので。本番は“紐を引き締めて”やっていきたい」と笑顔を見せた。

 五輪の過去2大会はともに自己ベストをマーク。準決勝に進出し、大舞台でも安定した走りを見せてきた。1932年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳以来、89年ぶりとなる決勝進出の期待は大きい。「僕自身は3大会目。どこまで競技をするのかは全然決めていない。29歳で良い年齢ではあるので、しっかりこの東京でいい結果を残したい。いつもより強く思っています」。快挙を見据え、言葉に熱を込めた。(THE ANSWER編集部)