陸上・日本選手権 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権最終日が27日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子800メートル決勝では、足を痛めた2017、18年女王の25歳・北村夢(エディオン)が2…
陸上・日本選手権
東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権最終日が27日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子800メートル決勝では、足を痛めた2017、18年女王の25歳・北村夢(エディオン)が2分15秒50で無念の8位となった。卜部蘭(積水化学)が2分03秒71で優勝。
不本意な結果となった。序盤は北村が集団後方に、田中希実(豊田自動織機TC)が最後尾についた。先頭は400メートルを1分2秒で通過。500メートル付近から北村が大きく後退し、集団から引き離された。7位から7秒ほど遅れてフィニッシュ。最後まで力を振り絞って走り抜いたが、レース後は足を引きずり、スタッフに肩を担がれてトラックを後にした。
北村はコロナ禍の自粛期間中だった昨年、本格的な練習再開後に右ハムストリングを肉離れ。9月初旬までまともな練習ができなかった。10月の日本選手権では調整不足が響き、2分14秒02で予選落ち。レース後はコロナ禍と故障の影響を明かし、調整の難しさを語りながら涙を流していた。
悔しさをバネに自己ベスト2分0秒92、日本記録2分0秒45、そして五輪参加標準記録1分59秒50を目指し、懸命に努力を重ねてきた。復活Vを狙った今大会。予選は全体5番手の2分7秒45で通過。しかし、決勝は思わぬ結果となった。会見では「今大会は優勝を目指して頑張ってきて、周りの方々にも期待してもらっていたのですが、こういう形で自分の力不足で不甲斐ない結果になってしまって残念な気持ちです」と淡々と振り返っていた。(THE ANSWER編集部)