ここは東京都内にある、とあるWINS近くのビルの一室。『令和サイン馬券研究会』の面々(といっても、所長と研究員の2人だけ)は、今週も当たり馬券のヒント探しに没頭していた......。研究員「所長! オークスに続いて、安田記念のダノンキング…

 ここは東京都内にある、とあるWINS近くのビルの一室。『令和サイン馬券研究会』の面々(といっても、所長と研究員の2人だけ)は、今週も当たり馬券のヒント探しに没頭していた......。

研究員「所長! オークスに続いて、安田記念のダノンキングリーも見事に的中! 所長もガッツリ儲けたんじゃないですか!?」

所長「実はな......、グランアレグリア(2着)を切ってしまってな......。最後の直線で同馬がもたついたときには『よっしゃー!』と思ったんだけどな......」

研究員「はぁ? 断然1番人気のグランアレグリアを外したんですか!? それはダメでしょ。いくら何でも欲をかきすぎですよ!」

所長「うるさいわい! ワシかて、相当落ち込んどるがな......」

研究員「まあまあ、気を取り直してください。宝塚記念こそ、バッチリ当てましょう! 今回、自分的にはかなりの自信があるんですよ」

所長「ほう、話してみろ」

研究員「今回の宝塚記念のポスターは、女優の葵わかながドーンとどアップで、満面の笑みを浮かべています。キャッチコピーは『好きだから、がんばって』」

所長「まさか"あおい""わ"かなで、"青"帽4枠の"和"田竜二騎手騎乗の"ワ"イプティアーズって、言うんじゃないだろうな?」

研究員「さすが、所長! よくおわかりで。さらに、キャッチコピーの『がんばって』のあとにあるニッコリ絵文字が、ワイプティアーズの馬名を意味する『涙を拭いて』に引っかけてあると思うんですよ!」

所長「しかも、和田騎手の誕生日が6月23日で、葵わかなが6月30日。宝塚記念が行なわれるのが、ちょうど真ん中の6月27日!ってか」

研究員「いやいや、そこまで言ってませんよ。和田騎手のことはいいとしても、アイドルや若手女優の誕生日を知ってるオッサンって......」

所長「や、やかましいわい。たまたまじゃ。孫が彼女のファンで、昨日教えてくれたんじゃ」

研究員「ほんとですかぁ? 怪しいもんですね。だいだい、所長にお孫さんなんていましたっけ?」

所長「い、言ってなかったか? そんなことより、ワシは37年ぶりに11連勝を飾って、目下パ・リーグ首位(6月25日時点)のオリックス・バファローズの快進撃がカギじゃと思っておる」



宝塚記念の馬券のヒントはオリックスの快進撃にある!?

研究員「確かに、オリックスの前身は阪急ブレーブス。阪急(電鉄)と言えば、宝塚駅もありますし、阪神競馬場の最寄り駅(仁川駅)もありますからね。宝塚記念との関連は大いにありそうな気がします」
                     
所長「で、オリックスがバファローズになる前の球団名は、ブルーウェーブ」

研究員「えっ? やっぱり"青"で4枠じゃないですか!」

所長「ちゃうちゃう。ワシが注目するのは、母が"ブルー"ダイヤモンドのアリストテレスじゃ。それとな、宝塚記念が行なわれる6月27日まで、オリックスは『Bsオリ姫デー』、いわゆるレディースデーを開催しておるんじゃ」

研究員「"姫"だから、牝馬ボックス買いとか?」

所長「それも面白いかもしれんが、ワシが気になるのは、母がシラユキ"ヒメ"のシロニイ。上野動物園ではパンダの双子の赤ちゃんも生まれたことだし、クロノジェネシスとのワンツーで"シロクロ馬券"なんてどうじゃ! ガハハハハッ」

研究員「そこまでひねらず、単純に"11"連勝で、7枠"11"番のモズベッロでいいと思うんだけどな......」