陸上・日本選手権 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が26日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子800メートル予選では2017、18年女王の25歳・北村夢(エディオン)が1組1着、全体…

陸上・日本選手権

 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が26日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子800メートル予選では2017、18年女王の25歳・北村夢(エディオン)が1組1着、全体5番手の2分7秒45で決勝に進出した。

 今年5月3日の静岡国際では田中希実(豊田自動織機TC)とデッドヒートを繰り広げ、2分3秒05で優勝している北村。17、18年に続く優勝を狙う今大会は、予選を組1着で通過した。

 コロナ禍の自粛期間中だった昨年は、本格的な練習再開後に右ハムストリングを肉離れ。9月初旬までまともな練習ができなかった。日本選手権では調整不足が響き、2分14秒02の2組9着で予選落ち。レース後はコロナ禍と故障の影響を明かし、調整の難しさを語りながら涙を流していた。

 決勝進出を決めたレース後、北村は「(昨年の予選敗退は)本当に悔しい気持ちが段々とこみ上げてきて、前大会から今回の期間でやっぱり自分にできること、悔しさをバネにしっかりやってこられた。とりあえず明日の決勝に繋げられてよかったと思います」と安堵した。

 五輪参加標準記録は1分59秒50。自己ベストは17年に出した2分0秒92で、日本記録まで0秒47の歴代2位タイムだ。「今回の日本選手権でタイムと順位を狙っていくという気持ちで練習してきた。明日の決勝でいまの自分の力を十分に発揮できるように頑張りたい。ずっと目標にしてきた日本記録はもちろんなんですけど、そこに今の状態でどれだけいけるかっていうのは自分でも未知なので、しっかり標準を狙っていきたいと思います」と意気込んだ。(THE ANSWER編集部)