【明治安田生命J1リーグ 第19節 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 2021年6月23日 19:01キックオフ】 古巣と…
【明治安田生命J1リーグ 第19節 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 2021年6月23日 19:01キックオフ】
古巣との対戦や仲の良い選手との対戦だからといって手加減をするような選手は存在しない。記憶に新しいところでは先日の天皇杯で順天堂大学の小林里駆がU-15、U-18と過ごし2種登録選手でもあったFC東京相手に決勝ゴールを挙げてジャイアントキリングを達成している。
ほとんどの場合で、選手はいつもよりも試合を楽しみにし、いつもよりもプレーに気合が入る。対戦したくないほど古巣を愛していることを普段から表明している選手であっても、たとえばゴール後に喜びを爆発させないことでその愛情を強く示してみせるように、パフォーマンスが落ちることはない。
今の自分のベストな姿を見せることこそが選手から古巣への愛情表現だ。
だから古巣を苦しめても、恩返し、という言葉が相応しい。そしてそれを見た両チームのサポーターは、ますますその選手のことを好きになる。
期限付き移籍では、保有元クラブとの公式戦に出場できない、という条項が設けられることが当たり前になっているが、それは決してデフォルトでそうというわけではない。たとえば久保建英がレアル・マドリードと対戦することができたように、その条項を設けないこともありだ。
■朴一圭と高丘陽平の抱擁
サポーター側からすれば、その条項の存在は複雑な心境にさせる。自分たちのホームスタジアムで別の色のユニフォームを着て戦っている姿を見たくはないという気持ちがある一方で、成長した姿を直接見るのが楽しみだという気持ちもあり、その機会が失われてしまうことを残念に思う。選手にとっても、保有元と対戦することでしか得られない経験や感情というものが必ずあるはずで、個人的にはその条項の存在はもったいないと思うのだが、チームの事情もあるので仕方がない。
しかし、期限付き移籍ではない形での選手の移動もサッカーでは多い。EURO2020でのクリスティアーノ・ロナウドとカリム・ベンゼマの再会が話題になったが、Jリーグでも毎試合のように様々な形の再会を見ることができる。
そんな中、横浜F・マリノスvsサガン鳥栖の試合後には朴一圭と高丘陽平の抱擁があった。
朴がマリノスから鳥栖へ移籍したのは昨年の10月25日、マリノスがACLの集中開催へ向かう前のことだ。ACLは外国人枠が3+アジア枠1で、マルコス・ジュニオール、エリキ、チアゴ・マルチンス+ティーラトンがそこに登録された。登録枠の関係で出場機会がなくなってしまう朴を期限付き移籍で鳥栖に貸した形だったが、シーズン後にそのまま完全移籍へと移行した。