ところで、卓球トップ選手の食事は、どんなものだろう。身体づくりやコンディション管理としてはもちろん、気分転換などのメンタル面でも、食事の果たす役割は大きい。普段は“焼肉が大好き”という石川佳純選手(全農)に、普段の食事や試合が近くなってきた…

ところで、卓球トップ選手の食事は、どんなものだろう。

身体づくりやコンディション管理としてはもちろん、気分転換などのメンタル面でも、食事の果たす役割は大きい。

普段は“焼肉が大好き”という石川佳純選手(全農)に、普段の食事や試合が近くなってきたときのメニューなど、“食”についての考え方をフランクに聞いてみた。

「焼肉はタレ派」

――先日のJAタウン公式アンバサダー就任会見※ でもコメントされてましたが、焼肉がお好きなんですよね?石川佳純:大好きです。月1回は必ず食べます。以前は週に1、2回は行ってました。




写真:石川佳純「海外で食べる日本食は特別でした」/提供:全農

――そんなに(笑)。こだわりはありますか?石川佳純:焼肉は脂が少ないお肉の方が好きですね。ハラミとか赤身とか、そっちの方がいっぱい食べられますし(笑)。




写真:石川佳純(全農)/提供:全農

――ちなみに、タレ派ですか、塩派ですか?石川佳純:タレ派です(笑)。




「タレ派です(笑)」

――海外選手にも、焼肉や日本食は人気と聞きます。国際大会などで感じる場面はありますか?石川佳純:アジアの選手でもヨーロッパの選手でも、結構日本食を好きな方が多いんじゃないかなっていう印象です。中国選手とか、すごい焼肉好きだなっていうイメージがあります。

2019年のドイツオープンのとき、出場している選手全員に全農さんから牛丼などの丼を日替わりで提供してもらったら、海外の選手たちから、なぜか私がすごくお礼を言ってもらいました(笑)。普通だったら日本選手限定だと思うんですけど、めちゃくちゃ喜んでました、みんな。

やっぱり、白いご飯、お肉は、海外の選手もすごく好きなんだなという印象があります。




写真:2019年ドイツOPでの石川佳純/提供:ittfworld

「試合前は、茹でる」

――普段の食事で気をつけていることってありますか?石川佳純:卓球の場合は体重制限がないから比較的緩いと思うんですけど、食べるもののバランスはすごく気をつけてますね。特に試合前の食事は、少し変えたりはしてます。――どう変えるんですか?石川佳純:試合前は、あっさりしているものを食べることが多いですね。お肉もすごい食べるんですけど、茹でる。茹でて食べることが多いですね。

一時期、豚しゃぶにめちゃくちゃハマって。試合前の1週間くらい、豚しゃぶと長ねぎをひたすら食べたら、すごく調子が良くて。




写真:石川佳純(全農)/提供:Osports Photos/アフロ

――ハマると飽きるまで続けるタイプですか?石川佳純:ひたすら同じものを食べます(笑)。――最近は何にハマってますか?石川佳純:最近はなんだろ、色々食べてますね。やっぱり試合がないと、いろいろ食べちゃいます。試合が近くなってくると同じものばっかりです。




写真:石川佳純(全農)/提供:全農

自分の好みの食について話す石川選手の表情はほころんでいて、卓球台の前の勝負師の顔とは別人のようだった。

第3話は、卓球台の前で、厳しく、負けず嫌いでいられる理由について迫った。

(>>卓球生活20年を超えて 石川佳純「始めた頃も今も変わらない喜び」【石川佳純・独占インタビュー #3】 につづく)

取材・文:槌谷昭人(ラリーズ編集長)