陸上・日本選手権、男子3000m障害は3選手が五輪内定 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が26日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。男子3000メートル障害では三浦龍司(順大)が8分15…

陸上・日本選手権、男子3000m障害は3選手が五輪内定

 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が26日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。男子3000メートル障害では三浦龍司(順大)が8分15秒99で優勝。自身が持つ日本記録を更新し、東京五輪代表に内定した。8分19秒96で2位の山口浩勢(愛三工業)、8分20秒70で3位の青木涼真(Honda)も五輪参加標準8分22秒00をクリア。同じく東京五輪の代表切符を獲得した。

 三浦は序盤からレースを引っ張り、ラスト1周直前の水濠で転倒するも、一気にペースを上げて再びトップに。後続を引き離し、堂々の日本新記録を叩き出した。「結果的に日本新記録、内定を決められて満足です」とレース後の会見では振り返った。

 転倒の場面は、「接地のタイミングがずれて、前に行き損ねた。そんな感覚だった」と説明。擦り傷は負ったが、「走りに支障はない」状態だったという。「こけたことで焦りもあった。他の選手も離れないような感覚があったので、前しか見ず、がむしゃらにやっていた。後続の動きは全く気にせず走っていた」と最後の1周を振り返った。

 昨年10月、箱根駅伝の予選会でハーフマラソンのU20における日本記録を更新。今年5月には、3000メートル障害の日本新記録を樹立していた。山口、青木とともに五輪代表に内定。「競技レベルの向上は肌で感じている。注目してくださる方も増えていると感じているので、この競技が盛り上がっているのは感じる。競技者として凄く嬉しい」と語った。

 東京五輪に向けては「決勝に進むのが第一の目標。まだまだマイナーな種目。日本で開催されますし、魅せるような走りで盛り上がっていけるような走りをしたい」と意気込んだ。(THE ANSWER編集部)