陸上・日本選手権 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第2日が25日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子やり投げでは、日本記録保持者・北口榛花(JAL)が61メートル49で2年ぶり2度目の優勝…

陸上・日本選手権

 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第2日が25日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子やり投げでは、日本記録保持者・北口榛花(JAL)が61メートル49で2年ぶり2度目の優勝。今大会第1号となる東京五輪代表内定となった。

 北口は1投目に58メートル48で2番手につけた。4投目に61メートル22をマークし、トップに浮上。全選手でこの日初の60メートル超えにスタンドが沸いた。強い雨が降る中で競技が行われ、5投目は61メートル03。最終6投目も61メートル49と記録を伸ばし、跳びはねながらガッツポーズをつくった。

 チェコ人コーチに師事し、19年10月に66メートル00で日本記録を更新。リオ五輪銀メダル相当の好記録だった。五輪参加標準記録64メートル00も突破済み。昨年はコロナ禍の調整不良も影響し、佐藤友佳(ニコニコのり)に優勝を譲ったが、五輪イヤーに日本一の座を取り返した。

 23歳は「凄く嬉しいというよりはホッとしました。日本記録保持者として(五輪参加標準)記録も切っているのは一人だったので、必ず内定したいという気持ちが強かった。調子も今シーズンはよくなかった」と笑顔。こう続けた。

「日本のレベルも上がっている中で不安も大きかったですが、コーチやトレーナーさんと一緒に頑張ってきてよかったと思います。(4投目以降で61メートル超が出たのは)今のコーチになってから雨でも投げるという練習もしていて、雨が来ても万全に投げられる練習をしていたからだと思います。3本以内にもっと遠くに投げられるように、もっと修正が必要。コーチとは少し離れているのですが、頑張ろうと思います」

 昨年大会女王の佐藤は、右肘痛を抱えながら出場。54メートル94で8位に沈み、参加標準記録を突破できず。世界ランクなどによる五輪内定も厳しくなった。(THE ANSWER編集部)