陸上・日本選手権 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第2日が25日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。男子100メートル決勝では、多田修平が10秒15(追い風0.2メートル)で優勝。東京五輪代表…

陸上・日本選手権

 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第2日が25日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。男子100メートル決勝では、多田修平が10秒15(追い風0.2メートル)で優勝。東京五輪代表に内定した。

 2位は10秒19のデーデー・ブルーノ、3位は10秒27の山縣亮太、4位は10秒27の小池祐貴だった。決勝の結果、多田、山縣が男子100メートル代表に内定した。小池は3位以内に入れなかったが、選考基準では「日本選手権の順位」が第一優先されるため、代表入りが濃厚。桐生祥秀、サニブラウン・ハキームは100メートルの代表を逃した。

 今大会は6日に9秒95の日本新記録を樹立した山縣、9秒97の前日本記録保持者サニブラウン、自己ベスト9秒98の桐生と小池、同10秒01の多田が決勝進出。自己ベスト9秒台が4人出場し、史上最もハイレベルな五輪代表争いとなった。内定には、参加標準記録10秒05を切った上で今大会3位以内が条件。大会前まで山縣、サニブラウン、桐生、小池、多田の5選手が同記録を突破済みだった。

 レース後、多田は「本当にここまで来るのは凄い長かった。皆さんの支えがあったからここまで来られたと思います」と涙した。「ここに懸けていたので。春先とかは調子悪かったですが、ここまで上げられてよかった。なかなか1位になることが少なかったので、凄い嬉しいです。試合のレベルが高くて怖いくらいだったので、こういう形で終われてよかったです。3、4日前から眠れない日が続いていた。緊張した甲斐がありました」と感無量の面持ちだった。

 自己ベスト10秒03でリオ五輪代表のケンブリッジ飛鳥は、24日の準決勝で敗退していた。

【決勝成績】
優勝 多田修平(住友電工) 10秒15
2位 デーデー・ブルーノ(東海大) 10秒19
3位 山縣亮太(セイコー) 10秒27
4位 小池祐貴(住友電工) 10秒27
5位 桐生祥秀(日本生命) 10秒28
6位 サニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC) 10秒29
7位 柳田大輝(東京農大二高) 10秒41
8位 東田旺洋(栃木スポ協) 10秒42(THE ANSWER編集部)