ユーロ2020のグループステージが6月23日に終了した。グループDは下馬評通りの順当な結果となった。大本命のイングランド…

ユーロ2020のグループステージが6月23日に終了した。グループDは下馬評通りの順当な結果となった。大本命のイングランドが2勝1分け無敗で堂々の首位通過を果たし、クロアチアとチェコはほとんど同じ成績となったが、共に白星を挙げたスコットランド戦のスコア差でクロアチアが2位でグループ突破。しかし、3位となったチェコも成績上位4チームに入って16強入り。スコットランドは唯一イングランドに善戦も、未勝利で大会を去ることになった。

■順位表■

1.イングランド(勝ち点7)

2.クロアチア (勝ち点4)※得失点3

3.チェコ(勝ち点4)※得失点2

4.スコットランド(勝ち点1)

■試合結果■

第1節

イングランド 1-0 クロアチア

スコットランド 0-2 チェコ

第2節

クロアチア 1-1 チェコ

イングランド 0-0 スコットランド

第3節

クロアチア 3-1 スコットランド

チェコ 0-1 イングランド

◆攻撃陣不発も堅実な戦いで次なるステップへ~イングランド~

Getty Images

開幕前は優勝候補の一角と目されながらも、グループステージから苦戦が続いたイングランド。世界最高峰のプレミアリーグで活躍する猛者たち顔を揃え、予選の様な圧倒っぷりを期待したが、大舞台に弱い傾向が今回も見られ、初戦のクロアチア戦から攻撃面でやや不安の残る結果に。

続くスコットランド戦でも、個々の能力に対し連携が伴わずチグハグな攻撃に終止。逆に宿敵相手に何度も決定機を作られ、あわや歴史的勝利を献上かという試合内容に。そして最終節のチェコ戦も主導権を握りながらも1ゴールにとどまり、グループステージは予選に37得点を挙げた攻撃陣が鳴りを潜める、わずか2得点という冴えない結果だった。

とはいえ、クロアチア戦のトリッピアーの左サイドバック起用など、守備戦術にこだわりを持つサウスゲイト監督の下、3試合で見事クリーンシート。派手さはなかったものの、堅実な戦いで次のステップへ歩を進めた。

◆躍進の鍵はやはりモドリッチ~クロアチア~

Getty Images

初戦でグループD本命のイングランドに敗れ、難しいスタートとなったクロアチア。2戦目のチェコ戦も、ラキティッチやマンジュキッチといった個で試合を作れた柱となる選手がチームから去ったことで、準優勝した2018年のワールドカップほどの創造性が欠けていた印象だ。

それでも、グループ突破のかかった最終節のスコットランド戦は攻撃を一手に担う主将モドリッチが躍動。先制点の起点となったパスに始まり、同点の中で沈めたアウトサイドを巧みに操ったゴラッソ、そして試合を決定づける3点目をアシストするなど全得点に絡む活躍で、2大会連続の決勝トーナメント進出に導いた。

◆守護神躍動でベスト16滑り込み~チェコ~

Getty Images

同グループではイングランドに並ぶ最多10度目の出場となったチェコは、開幕直前にGKパブレンカの負傷離脱に見舞われた中、その無念を背負う守護神ヴァツリークがまさに神懸かったセービングでチームを救い続けた。初戦のスコットランド戦では、相手のロバートソンのミドルシュートを片手でわずかにコースを変えて枠の外に書き出すと、後半にも2度のピンチを凌いで無失点に貢献。一方、攻撃では大会ベストゴール候補に挙げられるシックの超ロングシュートが決まるなど、初戦から見どころの多い試合に。

2戦目以降もこの勢いのまま押し切りたかったが、クロアチア戦はシックのPKで先制しながらもドローに持ち込まれ、最終節のイングランド戦はほとんど主導権を握られたまま敗戦。攻撃面でなかなか決定的な役者が現れず得点に苦労したが、先述のように成績上位4チームに入ったことで、ベスト16へ2大会ぶりに駒を進めている。

◆6大会ぶり出場も史上初のGS突破ならず~スコットランド~

Getty Images

6大会ぶりのユーロはほろ苦い結果に。予選ではグループ突破とはならず、ネーションズリーグの成績からプレーオフに回り、イスラエルとセルビアを下して3度目の本大会出場を果たしたスコットランド。下馬評では最下位が大方の予想ではあったが、プレミアリーグで実績を残している実力者も擁していることから、ダークホース的な立ち回りも期待されていた。

しかしながら結果は1分け2敗。イングランドに唯一渡り合えたポイントは評価すべきだが、普段以上にモチベーションが高められる特別な相手だったことも事実。主将を務めたロバートソンは「この国のキャプテンであることを誇りに思う」と胸を張ったが、史上初のグループ突破は今回も叶わなかった。