山縣が全体トップ、ケンブリッジは10秒44で25日の決勝に進めず 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権が24日、大阪・ヤンマースタジアム長居で開幕した。男子100メートル準決勝では、山縣亮太が10秒16…

山縣が全体トップ、ケンブリッジは10秒44で25日の決勝に進めず

 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権が24日、大阪・ヤンマースタジアム長居で開幕した。男子100メートル準決勝では、山縣亮太が10秒16(無風)の全体トップで決勝進出。ケンブリッジ飛鳥は10秒44(向かい風0.9メートル)で3組5位に終わり、決勝に進めなかった。上位8人による決勝は25日午後8時30分に行われる。

 桐生祥秀、小池祐貴と同組だったケンブリッジは後半に失速。自己ベストの10秒03に遠く及ばない、10秒44で3組5位に終わり、25日の決勝に進めなかった。

 レース後は「予選準決ともにいいところなく終わってしまった。悔しいですね。難しいシーズンになってしまって、残念な気持ちでいっぱいです」と悔しさを押し殺し振り返った。

 ケンブリッジは昨年8月の大会予選で3年ぶりに自己ベストを更新する10秒05をマークし、決勝でも10秒03で再更新。しかし、世界陸連の対象期間外だったため、五輪参加標準記録突破は認められていない状況で今大会を迎えた。4月11日の出雲陸上、5月9日の五輪テスト大会は、ともに左太腿裏の違和感で決勝を棄権していた。

 本来のパフォーマンスには及ばず「最初から最後まで思ったような動きができなくて、そのまま終わってしまった。(シーズンの)最初は痛みがあったりして、うまく力が入らないような状態が続いて、その中でやれることはやってきた。足りなかったという感じですね」と唇をかみしめていた。

 史上最もハイレベルな五輪代表争い。参加標準記録10秒05を切った上で今大会3位以内に入れば内定する。すでに山縣、サニブラウン、桐生、小池、多田の5選手が同記録を突破済み。ケンブリッジは昨年8月に自己ベスト10秒03をマークしたが、世界陸連の定めた対象期間外。今大会で再び切った上で3位以内に入らなければならない状況で今大会を迎えていた。

【決勝進出者】
山縣亮太(セイコー)、10秒16(無風)
多田修平(住友電工)10秒17(-0.4m)
デーデー・ブルーノ(東海大)、10秒21(-0.4m)
栁田大輝(東京農大二高)、10秒22(無風)
桐生祥秀(日本生命)、10秒28(-0.9m)
小池祐貴(住友電工)、10秒35(-0.9m)
サニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)、10秒30(無風)
東田旺洋(栃木スポ協)、10秒35(-0.9m)(THE ANSWER編集部)