ブラジル・リオデジャネイロで開催された「リオ・オープン」(ATP500/2月20~26日/賞金総額146万1560ドル/クレーコート)のシングルス決勝で、第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が第4シードのパブロ・カレーニョ ブ…

  ブラジル・リオデジャネイロで開催された「リオ・オープン」(ATP500/2月20~26日/賞金総額146万1560ドル/クレーコート)のシングルス決勝で、第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が第4シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を7-5 6-4で下し、クレーで6番目、キャリア8番目のタイトルを獲得した。  「タイトルを獲るというのは最高の気分だ。このために僕らは練習しているんだ」とティームは喜びを表現した。  得意なサーフェス、クレーでのこの勝利で、ティームはスロースタートだったシーズンを一気に発進させたいと願っている。彼は今週、「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/2月27日~3月5日/賞金総額149万1310ドル/ハードコート)に出場するため、メキシコ・アカプルコに向かう。昨年の彼は、ハードコートの大会である、そのアカプルコで優勝を遂げていた。

 日曜日のうちにアカプルコに飛ぶことを予定していたティーム。トップ10プレーヤーが6人も出場することになったその大会について、「もちろん容易ではないよ」と言った。

 「昨年も(クレーの大会からハードコートの大会に移るという)同じことをしたけど、かなりうまくいった。もっとも素晴らしい準備の仕方ではないかもしれないけど、もう一度やってのけられるよう願っている。今、自信のレベルはかなり高いんだ。自分のプレーぶりにすごくいい感じを覚えている」

 ティームは今大会で、世界ランキング8位で第2シードだった。第1シードは5位の錦織圭(日清食品)で、彼が1回戦で敗れるや優勝候補の筆頭に躍り出た。そしてその期待に応え、5試合を戦って1セットも落とさず優勝した。

 カレーニョ ブスタはティームとの対戦成績が4戦0勝となった。しかし彼は土曜日にパブロ・クエバス(ウルグアイ)とペアを組んだダブルスで決勝に進み、フアン セバスチャン・カバル/ロベルト・ファラ(ともにコロンビア)を6-4 5-7 [10-8]で下して優勝を遂げた。少しは慰めになったことだろう。

 ティームの勝利は、有名なリオのカーニバルの中、サンバドロームでの2つのパレードの最初のものが行われた夜に起きた。もうひとつのパレードはストリートスタジアムで月曜日に行われることになる。

 カーニバルの雰囲気を少しだけ目にしたとティームは言った。大会期間にリオで行われていた何百というブロックパーティー(通りを閉鎖した街区で住民たちが行うパーティ)のひとつを見たのだという。

 「すぐそこの道でやっていたんだ」と、彼はホテル近くのブロックパーティについて言った。「かなり印象的だったよ」。

 優勝杯を受け取ったとき、ティームはまた戻ってきたいと言った。しかし、今大会は新しいオリンピック・アリーナに引っ越し、クレーコートでなくハードコートの大会になるかもしれないという報道もある。

 センターコートで試合を終えたあと、全仏オープンで3度優勝しているブラジルの名選手、グスタボ・クエルテンから優勝杯を受け取ったティームは、「みなさん、カーニバルの残りの日々を楽しんでください」と言ってリオに別れを告げた。(C)AP(テニスマガジン)