悲願のファイナルへー。
リオ五輪では、4×100mリレーで銀メダルを獲得したものの、個人種目の100mでは予選敗退。先日、9.95の日本記録を叩き出した山縣亮太、ケンブリッジ飛鳥が準決勝に進出する中、苦杯を嘗めた。
5年前の悔しさを味わったからこそ、この東京五輪に懸ける思いは誰よりも強い。桐生自身、「特別な大会」とし、「五輪で結果を残すことが、世界に自分の名前を広めるチャンスに繋がる」と語気を強める。
五輪では「ファイナル(決勝)に残って勝負することを目指している」。さらには、「決勝の8人に残れば何が起こるか分からないのでチャンスはある」と表彰台の頂も見据える。

6月24日には五輪の最終選考を兼ねた日本選手権が開幕する。「もちろん優勝を目指しているけれど、最低でも3番以内に入らなければならない」と桐生。昨年の同大会では6年ぶりの優勝を果たしたが、「足元をすくわれないように自分の力をしっかり発揮できるよう仕上げていく」と準備に余念はない。
男子100mには、山縣をはじめ、前日本記録保持者で9.97の記録を持つサニブラウン・アブデル・ハキーム、桐生と同じ9.98で走る小池祐貴など“実力者”がエントリー。ハードな戦いが予想されるが、「一緒に走る人全員がライバルなので、1レース1レースに全てを注ぐ」と話し、決勝になれば横の7人がライバルになるので「何としても結果を残したい」。

写真:朝日新聞社 / ゲッティ

大会では常にコンマ1秒の世界でしのぎを削るが、“ライバル”たちとは程よい距離感だそうだ。切磋琢磨しながら互いを高め合ってはいるが、「リオ五輪のリレーメンバーは仲良いですよ」と語る。「僕が1番年下ですけれど、年齢関係なく、みんなでLINEしたりしますね」と話しており、「SNSなどを通じて、試合結果などが見られるので、それが好記録だと刺激にもなりますね」と笑顔をのぞかせた。

2017年に日本人初の9秒台を記録したレースでは、観客が総立ちになって拍手で祝福してくれた。五輪でもそういった姿を見せられるよう「自分が理想とする結果を求めていきたい」。

日本人初のファイナル、そして日本記録更新に向け、国立競技場で歴史を刻む。

〜桐生選手のこだわりはスパイク〜

アシックスさんと“二人三脚”で改良を重ねてきたスパイクには全てのこだわりが詰まっています。これまでの常識を覆した、裏にピンがないスパイクは本当に軽くて、サンライズレッドのカラーが特徴的です。
技術者さんには私の意見もかなり取り入れてもらいましたので、好タイムで恩返ししたいです。

〜拝啓ファンの皆さまへ〜

いつも応援していただき、ありがとうございます。SNSのコメントでも沢山応援していただいて、それを見ていつも頑張ることができています。コメントが励みになっていて、応援してくれている人たちのことを考えながらレースに立つこともあります。これからも感謝の気持ちを持ちながら、レースに臨んでいきますので、応援よろしくお願いいたします。