メジャーの新シーズン開幕を前に米国内で現役選手の“貢献度”を格付けする特集が行われ、イチロー外野手が7位にランクインしている。米スポーツ専門サイト「スポーツ・オン・アース」がレポートしている。■新シーズン前に米スポーツサイトが現役選手“貢献…

メジャーの新シーズン開幕を前に米国内で現役選手の“貢献度”を格付けする特集が行われ、イチロー外野手が7位にランクインしている。米スポーツ専門サイト「スポーツ・オン・アース」がレポートしている。

■新シーズン前に米スポーツサイトが現役選手“貢献度”特集

 メジャーの新シーズン開幕を前に米国内で現役選手の“貢献度”を格付けする特集が行われ、イチロー外野手が7位にランクインしている。米スポーツ専門サイト「スポーツ・オン・アース」がレポートしている。

 同サイトは「誰が歴史を作る?」とのテーマで特集記事を掲載。メジャーで重視されている指標の一つであるWAR(Wins Above Replacement)をもとに格付けを行った。WARとは打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価して選手の貢献度を示すもので、そのポジションの代替可能選手と比較してどれだけ勝利数を上積みしたかを表している。企画ではトップ25選手を挙げ、「彼らは歴代最高425選手の中にランクしている。2017年シーズンの活躍次第で、彼らは記録において自身の名前をより確固たるものにすることができる」と紹介している。

 メジャー最年長選手としてプレーするブレーブスの43歳右腕バートロ・コロンがWAR+48.0で現役19位、歴代332位、タイガースのサイ・ヤング賞右腕ジャスティン・バーランダーが+50.2で現役15位、歴代299位、マリナーズで岩隈久志と同僚で同じくサイ・ヤング賞投手のフェリックス・ヘルナンデスが+51.6で現役12位、歴代275位にランクイン。また、現役9位と10位にともにサイ・ヤング賞投手のドジャース左腕クレイトン・カーショー、ダイヤモンドバックス右腕ザック・グリンキーが+54.4、歴代236位で並び、8位もヤンキース左腕CC・サバシア(+58.7、歴代192位)と投手が続いている。

■イチローは「望む限り続けることができる」、ランキング上位選手は…

 その上にランクインしたのがイチローだ。メジャー16年間で積み上げたWARは+59.9で、歴代で182位となっている。記事では昨季のWARが+1.5だったことも紹介し、「2015年にマイナスのWARを記録したのち、昨季のイチローはマーリンズを助けるべく復調した。恐らく彼は望む限り続けることができるだろう」と評している。

 イチローより上にランクインしている選手は以下の通り。

6位ロビンソン・カノ(マリナーズ)WAR+62.4、歴代158位
5位チェイス・アトリ―(ドジャース)WAR+64.4、歴代139位
4位ミゲル・カブレラ(タイガース)WAR+69.6、歴代102位
3位カルロス・ベルトラン(アストロズ)WAR+70.4、歴代93位
2位エイドリアン・ベルトレ(レンジャーズ)WAR+90.2、歴代45位
1位アルバート・プホルス(エンゼルス)WAR+101.1、歴代30位

 米データサイトの「Baseball-Reference.com」によると、イチローのWARはメジャーシーズン最多安打(262安打)を記録した2004年の+9.1がキャリア最高で、次いで1年目の2001年に記録した+7.7、2007年の+5.8と続いている。逆に最低は2015年の-1.5、次いでマリナーズ時代の2011年の0.6となっている。今後も現役続行を見据えている鉄人はどこまで数字を伸ばしていくことができるか。メジャー野手最年長となる43歳のさらなる飛躍に期待したい。