米専門メディアの記者が井上とカネロを比較 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級タイトルマッチが19日(日本時間20日)、米ラスベガスのヴァージンホテルで行われ、統一王者・井上尚弥(大橋)が挑戦者のIBF1位マイケル・ダスマリナス…

米専門メディアの記者が井上とカネロを比較

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級タイトルマッチが19日(日本時間20日)、米ラスベガスのヴァージンホテルで行われ、統一王者・井上尚弥(大橋)が挑戦者のIBF1位マイケル・ダスマリナス(フィリピン)に3回2分45秒TKO勝ちした。バンタム級の盟主として力を見せつけたモンスターに対し、米記者からは権威ある米誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で1位に君臨するカネロことサウル・アルバレス(メキシコ)と比較し、「一部の人が考えているよりも力の差はない議論だ」と井上を高く評価している。

 ダスマリナスを相手に演じた衝撃KOによって、井上の評価はさらに高まっているのだろうか。左ボディーで3度のダウンを奪い、挑戦者を悶絶させた。モンスターの底知れないパワーを改めて証明したことで、米専門メディア「ボクシングシーン.com」のクリフ・ロルド記者は自身のツイッターでPFP最強のカネロとの比較を行っている。

「ナオヤ・イノウエはTBRB(トランスナショナル・ボクシング・ランキング委員会)とリング誌のランキングに入っている相手に対し、カネロと同等の勝利数を収めている。ステップワークはより素早く、パンチもより速い。サイズと比較して、パワーもより優れている。一部の人が考えているよりも力の差はない議論だ」

 TBRBもリング誌も団体を無視した場合の階級別ランキングを独自に選出している。同記者は井上もカネロも対戦相手の“質”に大きな差はないと主張している。

対戦相手の質は変わらないカネロと井上、その成績は?

 さらに続くツイートでこう主張を続けている。

「アルバレスはTBRBとリング誌のランキングに入っている相手に対し、13勝1敗1分(10勝3敗1分でも全くおかしくはない)。イノウエは9勝無敗だ。アルバレスはより多くの階級と体重差でそれを成し遂げているから、今は彼にとって有利だ。しかし異なる判定(いくつかの場合は優れた判定)によって大きく変わることには注意を向ける価値がある」

 カネロは強敵に対して多くの勝利を収めているが、中には微妙な判定に助けられた試合もあったと同記者は指摘。対して井上に関しては文句なしの全勝だとしている。

 TBRBも、リング誌でも現在PFPの1位はカネロで2位は井上。果たしてこの順位が入れ替わることはあるのか。最新ランキングの発表を待ちたい。(THE ANSWER編集部)